2024年02月11日 京都記念 G2
優勝馬:プラダリア
プロフィール
- 生年月日
- 2019年04月03日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦4勝
- 総収得賞金
- 291,026,000円
- 馬主
- 名古屋友豊 (株)
- 生産者
- オリエント牧場 (新冠)
- 調教師
- 池添 学
- 騎手
- 池添 謙一
2024年2月11日、第117回目を迎えた伝統の京都記念(G2)は京都競馬場芝2200m(良)12頭立てで行われた。優勝馬は5歳牡馬プラダリア(父ディープインパクト、母シャッセロール)生産者は新冠町のオリエント牧場。プラダリアは単勝4.0倍の3番人気に支持され、最後の直線で1番人気ベラジオオペラとの熾烈なマッチレースを3/4馬身差退け制して3歳時の青葉賞(G2)、昨秋の京都大賞典(G2)に続き三つ目の重賞優勝を遂げた。手綱を取った池添謙一騎手、管理する栗東の池添学調教師は、同馬で3度目の兄弟重賞制覇を遂げた。
プラダリアは3歳1月、中京競馬場芝2000m新馬戦において1馬人気でデビューするも2着。中1週で挑戦した未勝利戦2着のち、デビュー3戦目、3月阪神競馬場芝2400m戦で2着馬に7馬身差をつけて初勝利。その勢いそのままに青葉賞(G2)で重賞初制覇を記録すると、日本ダービー(G1)でもドウデュースから5馬身差5着と健闘し、秋は神戸新聞杯(G2)、菊花賞(G1)と2戦。4歳春は日経新春杯(G2)、京都記念(G2)と芝2200mのG2戦をともに3着と好走している。その後は目黒記念(G2)5着、宝塚記念(G1)6着、新潟記念(G3)4着と好走するも、勝ち星には恵まれなかった。そしてキャリア13戦目の京都大賞典(G2)、得意の2400m戦で優勝。昨年暮れのグランプリ有馬記念(G1)では同期ドウデュースの14着と敗退したものの、5歳初戦を見事G2制覇で飾った。
生産牧場のオリエント牧場は1974年に開業した。代表は中川信幸氏。これまでトーホウシデンで2003年中山金杯(G3)、オールアズワンで2010年札幌2歳S(G3)、ストークアンドレイで2012年函館2歳S(G3)を優勝している。
プラダリアの母シャッセロール(父クロフネ)も同牧場の生産馬で、名古屋友豊(株)の所有馬としてJRAで3勝をあげている、プラダリアは、その3番仔だ。馬体はディープインパクト産駒らしく均整のとれた美しいラインをもち当歳時から期待されていたという。
今回は中川信幸代表の長男、中川譲氏に話を聞かせてもらった。
「オーナーの名古屋友豊様にとっても勝負をかけた期待の血統馬。プラダリアは産まれたときから、その均整のとれた馬体には期待を持てました。うちの牧場はどちらかというとダート系の配合馬が多いので、その中にあってプラダリアの素軽さ、スピード感などはひときわ目立っていました」と牧場時代のことを話してくれた。
「京都記念(G2)の時期、牧場はどこも最盛期で、出産から種付けと多忙。うちも同じで、残念ながら現地には行けませんでした。さすが伝統のG2戦ですから出走メンバーも揃っていましたが、馬体も良さそうでしたし、これまでプラダリアの4勝すべてを記録している池添騎手に戻っていることからも期待してテレビ観戦していました」と当日を振り返り「レース展開も楽なものではなく、直線キツイところからベラジオオペラと最後の一騎打ち!でも“これは勝つな!”と確信して観ていました。こういうシビアなレースは今後につながる大きなステップですね。やはり池添騎手とは相性は良いのですね」と白い歯を見せた。
「オーナーとのご縁は祖母ポポラスからですね。このフォーティナイナ―産の牝馬は未勝利ですが、その仔シャッセロールはJRAで3勝し準オープンまで出世してくれました。シャッセロールの2歳にはロードカナロアの牡が今年デビューします。今は坂東牧場で調教を積んでいます。たまに様子を見に行きますが、これは期待できるかなと思っています。プラダリアの次走は大阪杯(G1)と聞いています。なにせ牧場はお産と種付けで超多忙なのですが、タイミングが合えば応援に行きたいですね。やはりG1に手が届くと牧場としても名誉です。プラダリアはこれから歳を経るにつれて益々活躍してくれる晩成型だと期待しています」と期待に胸を膨らませている。