重賞ウィナーレポート

2023年10月09日 京都大賞典 G2

2023年10月09日 京都競馬場 曇 重 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プラダリア

プロフィール

生年月日
2019年04月03日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:13戦3勝
総収得賞金
291,026,000円
ディープインパクト
母 (母父)
シャッセロール  by  クロフネ(USA)
馬主
名古屋友豊 (株)
生産者
オリエント牧場 (新冠)
調教師
池添 学
騎手
池添 謙一

 2023年10月9日に京都競馬場で行われた、第58回京都大賞典(G2・芝2400m)は14頭立てで行われ、勝ったのは4歳牡馬プラダリア(父ディープインパクト、母シャッセロール)。5番人気で出走したプラダリアは、最後の直線で3番人気のボッケリーニとの熾烈な接戦を制してクビ差で昨年の青葉賞(G2)以来の二つ目の重賞優勝を遂げた。通算成績は13戦3勝2着2回3着2回。

 池添謙一騎手のJRA重賞勝利は7月のプロキオンS(G3)(優勝馬ドンフランキー)以来で通算96勝目。池添学調教師の重賞勝利は22年ホープフルS(G1)(優勝馬ドゥラエレーデ)以来で通算10勝目となった。

 生産者は新冠町のオリエント牧場。1956年(昭和31年)創業の生産牧場で、74年に法人化。これまでトーホウシデンで2003年中山金杯(G3)、オールアズワンで2010年札幌2歳S(G3)、ストークアンドレイで2012年函館2歳S(G3)を優勝しているほか、テーオーエナジーが2018年兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に勝っている。

 今回の勝利は、牧場にとってはプラダリアによる青葉賞(G2)以来の重賞勝利となった。牧場テレビの前で応援していたという中川信幸代表は「レースの2日前にたまたま池添学調教師とお話しができました。馬はものすごく調子が良いとは聞いていたので、この強いメンバーのなかでも頑張ってくれると期待はしていましたが、ゴール前は浜中騎手のボッケリーニに一旦差されて、そこから池添騎手が差し返しての勝利!本当に嬉しかったですし、最後まで本当に頑張ってくれたと思います」と興奮気味に話してくれた。

 プラダリアの母のシャッセロールもオリエント牧場の生産馬。「気性の激しい馬で現役時代は短い距離を得意としてJRAで3勝を記録してくれました。今回のゴール前の激しい闘いで勝ってくれたのも母の血のお陰かもしれませんね」と笑顔を広げ「3代母が紅梅賞(オープン)や報知杯4歳牝馬特別(G2)(桜花賞トライアル)を勝って、オークス(G1)では名牝エアグルーヴの3着に好走した名牝リトルオードリーになります。プラダリアの青葉賞(G2)勝利はオーナーにとっては、そのリトルオードリー以来の重賞勝利。たいへん喜んでくれました」話してくれた。

 プラダリアは、母シャッセロールにとっての第3仔。ディープインパクト産駒らしく均整のとれた美しいラインをもち当歳時から期待されていたという。

 「生まれたときから立派な馬体の持ち主で、オーナーも気に入ってくれました。こうして結果を出してくれてほっとしています」

 そして、この勝利のあと厩舎サイドから有馬記念(G1)に向かうというプランが発表された。「生産馬が暮れのグランプリに出走するとあれば、私もぜひ応援しにいかなきゃと思っています。そして、今回、京都大賞典(G2)を勝ったあとにJRA馬産地研修生OBの職員の方々から祝福の電話をいただきました。それも非常に心が温まるもので、嬉しい出来事でした」と嬉しそうに語った。