重賞ウィナーレポート

2022年07月03日 ラジオNIKKEI賞 G3

2022年07月03日 福島競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェーングロッテン

プロフィール

生年月日
2019年05月15日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦3勝
総収得賞金
83,232,000円
ブラックタイド
母 (母父)
ピクシーホロウ  by  キングヘイロー
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
宮本 博
騎手
松若 風馬
  • この夏は休養馬の調整も行ってきた
    この夏は休養馬の調整も行ってきた
  • 育成馬は毎年のように重賞を勝利している
    育成馬は毎年のように重賞を勝利している

 昨年のスプリンターズS(G1)を制した、ピクシーナイトの半弟となるフェーングロッテンが、初めての重賞挑戦となるラジオNIKKEI(G3)賞でタイトルを掴みとった。

 育成先となるのはノーザンファームC-3厩舎。昨年の日本ダービー(G1)を制したシャフリヤールなど、数々の活躍馬を手掛けた佐々木淳吏厩舎長は、

 「ピクシーナイトが活躍を見せる前から、スタッフ内でも期待の高い馬でした。その後、ピクシーナイトがシンザン記念(G3)を制するなど重賞で活躍していく姿を見て、改めてフェーングロッテンもタイトルを取れる馬になっていくのではと期待も膨らみました」と話してくれる。5月15日産まれということもあるのか、入厩時は小ぶりでコロンとした馬と言う印象もあったフェーングロッテンであるが、これまで育成を手掛けてきた一流馬たちを彷彿とさせるような、柔軟な筋肉をしていた。

 「まずは成長を促すビジョンで調教を進めていきました。ただ、調教を進めていく中で、運動神経の良さも感じさせるようになっていきましたし、本州への移動やゲート試験といった刺激を受けて、心身ともに成長を遂げてくれたのでしょう」

 5月にはノーザンファームしがらきへの移動を果たし、その後、入厩先となる宮本博厩舎でも順調に調整が行われると、9月のメイクデビュー小倉でデビュー。3着に敗れるも、そのレースで勝利をあげたのが、後の日本ダービー馬となるドウデュースだった。

 「C-3厩舎に入ったばかりの頃と比較すると、馬体重は60kg程増えていると思います。完成はまだまだ先という中でもいいレースを見せてくれました」

 芝のマイル、そしてスプリントで活躍したピクシーナイトとは違い、デビューから一貫して芝の中距離戦を使われてきたフェーングロッテンであるが、距離適性に関して佐々木厩舎長は、

 「スプリンターではないなとは思っていましたが、スピード能力が高くて、前向きな性格だったので、マイルからでもいけるのでは思ったのは事実です。タイムオーバーで負けたレース(3歳1勝クラス)も含めて、気難しさをのぞかせていましたが、それも解消されてきてからは、走ることに集中できるようになってきました」と話す。前走の白百合Sで逃げ切り勝ちを果たしてからの出走となったラジオNIKKEI賞(G3)。フェーングロッテンは他に逃げたい馬がいたこともあってか、その争いに加わることなく中団からレースを進めていった。

 「松若騎手もリズムを崩すことなく、馬群の内で上手く立ち回ってくれました。関係者にとってもあのレースができたのは嬉しい誤算だったと思いますが、これからの競馬に幅が出る重賞勝利だったと思います」

 先日、馬主であるサンデーサラブレッドクラブから、次走は新潟記念(G3)へと向かうことが発表。初めての古馬とのレースとなるが、ここで重賞2勝目を果たすようだと、秋競馬では俄然注目の1頭となってくるだろう。

 「馬体的にもまだまだ良くなってくると思いますし、ここでどんなレースを見せてくれるか楽しみです。改めて、上手くいかなかった時期に立て直してくれたノーザンファームしがらきのスタッフ。そしてブリンカーを付けるなど、様々な工夫をこらした調整をしてくれた、宮本先生や厩舎の皆さんに感謝をしたいです」と佐々木厩舎長。タイムオーバーからの重賞勝ちを果たした馬には、重賞で4勝をあげたフサイチエアデールといった名前もあるが、フェーングロッテンはそこから、一気にG1タイトルへと上り詰めていくのかもしれない。