重賞ウイナーレポート

2021年08月08日 レパードS G3

2021年08月08日 新潟競馬場 曇 良 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイショウムラクモ

プロフィール

生年月日
2018年03月31日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦4勝
総収得賞金
79,239,000円
ネオユニヴァース
母 (母父)
ノースパストラル  by  キングヘイロー
馬主
松本 好雄
生産者
高昭牧場 (荻伏)
調教師
和田 勇介
騎手
柴田 善臣

 今回がまだ13回目という歴史の浅いレースだが、優勝馬がその後に大成することが多い出世レースとして有名なレパードS(G3)が8月8日、新潟競馬場ダート1800mコースで行われ、柴田善臣騎手騎乗の1番人気メイショウムラクモが逃げ切り勝ち。デビューからの通算成績を8戦4勝2着1回3着1回とし、初の重賞タイトルを手中にした。

 同馬の生まれ故郷は、浦河町の高昭牧場。昭和38年創業という歴史ある牧場で生産と育成、そしてせりにおけるコンサイナーも行う総合牧場だ。半世紀以上にも及ぶ、その歴史の中でオークス(G1)や秋華賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)に勝ったメイショウマンボや1981年のエリザベス女王杯優勝馬アグネステスコ、ほか2019年のラジオNIKKEI賞(G3)優勝ブレイキングドーンや2016年チャレンジカップ(G3)優勝のマイネルハニーなどを送り出している。

 代表の上山泰憲さんに喜びの声を聞いた。

 「(この馬にとって)外枠は良いと思っていました。休み明けの前走(いわき特別)で減っていた馬体重も戻してきましたし、テレビをとおしてのパドック映像でしたが調子は良さそうに見えました。レースは、楽な展開ではなかったと思うのですが、本当によく頑張ってくれました」とブレイキングドーン以来2年ぶりの重賞制覇に喜んでいる。

 母のノースパストラルは高昭牧場のオーナーブリーディングホース。祖母のブランピュールは泰憲代表の実弟(三石川上牧場)の生産馬で、高昭牧場の所有馬として2歳夏のコスモス賞に勝ち、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)3着という活躍牝馬だった。残念ながら、その1戦を最後に競走馬生活を引退し、繁殖牝馬となったが受胎が思わしくなく、現在までのところ後継繁殖牝馬は2頭しか残していない。ノースパストラルは貴重な1頭だ。

 メイショウムラクモの5代母にあたるトクノパーシアは2冠馬キタノカチドキと1歳違いの半妹という血統。「門別(現在の日高町)の佐々木節哉さんの牧場で繁殖牝馬として供用されていたのを、購入させてもらったのがきっかけです。強い気性で走るファミリーで、育成時代のメイショウムラクモも、自分から走る気持ちが高い馬でした」と牧場時代の思い出を交えて話してくれた。

 ネオユニヴァースとの配合は泰憲代表が決めたという。「この年は、グレンツェントが東海S(G2)に勝ち、ネオリアリズムが中山記念(G2)に勝つなど、種付シーズンに入るとネオユニヴァースの産駒が走り出していたのです。たくさんの候補の中から、当時の勢いを重視しました」と泰憲代表。そうして生まれた仔は「オトコ馬らしい、フレームのしっかりした馬でした」とのこと。

 北海道市場で「メイショウ」の松本好雄氏が購入し、美浦の和田勇介厩舎に入厩。2歳9月にデビューしている。

 「長くお世話になってる松本好雄オーナーに買っていただいた馬。今回、人気にもしていただいておりましたし、期待してくださったオーナーのためにも頑張ってほしいと思っていました。レースの前半はヒヤヒヤしましたが、馬とベテランジョッキーの頑張りには頭が下がります」と相好を崩し「(今回の重賞制覇委でオーナーに対して)少しでも恩返しができたのなら、嬉しいです。これからは相手も強くなると思いますが、生産者としては無事に長く走ってくれることを祈るばかりです。コロナが収束しないと、競馬場にも気軽に足を運ぶことはできないと思いますが、一人でも多くの方にメイショウムラクモを応援してほしいと思います」と願っている。