2021年03月13日 中山牝馬S G3
優勝馬:ランブリングアレー
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月24日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦6勝
- 総収得賞金
- 214,125,000円
- 母 (母父)
- ブルーミングアレー by シンボリクリスエス(USA)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 武 豊
5度目の重賞挑戦にて、初タイトルを手にしたランブリングアレー。前走の愛知杯(G3)では2着となりながらも、この中山牝馬S(G3)では7番人気と評価を落としていただけに、今後の重賞戦線での活躍を証明したような勝利ともなった。
「1歳の厳冬期に坂路入りを開始しました。その時の背中の感触は素晴らしいと思わされましたが、馬力面が物足りなく、いい馬だとは思いながらも、ときめきが足りないなあと思うこともありました」と独特の表現で育成時の印象を語るのは、社台ファームの正岡稔調教主任。成長曲線もゆっくりながら、着実に成長を続けていく感触は得ていたこともあり、それを早い時期から管理をする友道康夫調教師に相談。その上で、足りない部分をどう補うべきかを話し合っていったという。
「友道先生は『こういう馬は、古馬になってからもずっと成長が続いていくので心配はいらない。むしろ、好きなタイプの馬だ』と言っていただきました」
デビューは2歳の10月となったランブリングアレー。そのメイクデビューを勝利して、3戦目のフラワーC(G3)では0秒4差の3着。忘れな草賞でも2番人気に支持されるなど、早い時期から能力の片鱗を示していくが、2勝目をあげたのは4歳の2月。そこから、友道調教師が語るように着実な成長を遂げていきながら、その年の6月にはオープン入り。続く小倉記念(G3)では1番人気の支持を集める。
その小倉記念(G3)、ターコイズS(G3)と重賞の壁に阻まれたような印象もあったが、この中山牝馬S(G3)では、雨が降り続く不良馬場もなんのその、最後は大外からの豪快な差し切り勝ちを決めていく。
「これほどの馬場も苦にすることなく、ゴール前で差し切ってくれたのですから、本馬の成長力と勝負根性にときめきました。自分たちにとっても励みになる勝利となりましたし、今後も精進します」と語った正岡調教主任。次走は初のG1出走となるヴィクトリアマイル(G1)を予定しているが、更なる成長力を見せて、ここでも正岡調教主任を「ときめかせる」ような走りを期待したくなる。