重賞ウィナーレポート

2018年12月02日 チャンピオンズC G1

2018年12月02日 中京競馬場 晴 良 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ルヴァンスレーヴ

プロフィール

生年月日
2015年01月26日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦7勝
総収得賞金
291,444,000円
シンボリクリスエス(USA)
母 (母父)
マエストラーレ  by  ネオユニヴァース
馬主
(株) G1レーシング
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
萩原 清
騎手
M.デムーロ

 ジャパンカップダート(G1)との名称で2000年から施行され、2014年からはレース名を変えたチャンピオンズC(G1)。そのジャパンカップダート(G1)時代を含め、3歳馬の優勝は昨年までに3頭いるが、その後は11年にも渡って古馬の前に戴冠を阻まれてきた。

 しかし今年は、芝、ダート共に3歳馬の活躍が目立つ一年となった。レース経験を重ねながら、更に競走馬として成長していく古馬を相手にしながら、3歳馬たちは重賞でも勝ち鞍を量産していく。そしてこのチャンピオンズC(G1)でも、圧倒的な一番人気に支持されたルヴァンスレーヴが、年齢の壁を感じ差せないような強さを見せた。

 「これまでの成績が示しているように、レースを使われながら強くなっていく古馬に、この時期の3歳馬は勝てないのが普通でした。しかしながら、この結果やレース内容を見ていると、ルヴァンスレーヴは古馬の完成度を上回るような能力を持っているのかもしれません」と話すのは白老ファームの石垣節雄氏。2枠2番からのスタートとなったこのチャンピオンズC(G1)だが、好スタートを切ると、前を行く馬を射程圏内に置く位置でレースを進めていき、最後の直線ではあっさりと先頭に踊り出て、そのままゴール板まで押し切っていった。ちなみに勝ち時計の1分50秒1は、昨年の優勝馬ゴールドドリーム、一昨年の勝ち馬サウンドトゥルーに並ぶ、レースレコードタイともなっている。

 「レースを見ていても、先に抜け出した馬を交わせば大丈夫だと思っていました。その後、後続との差を広げていく姿も強かったですね」

 まさに一線級の古馬のような安定感溢れるレースを見せたルヴァンスレーヴであるが、それでも、まだまだ強くなると石垣氏は見ている。

 「年齢的なことだけでなく、管理をしてくださっている萩原先生や関係者の皆さんが、充分な間隔を取りながらローテーションを組んでくださったことも、更なる成長に繋がっている印象があります。来年の競馬にも繋がっていくようなレースともなりました」

 その来年の競馬において、まず目標となるのがフェブラリーS(G1)。その結果次第では海外先生も視野に入っていることが、オーナーサイドから発表されている。

 「フェブラリーS(G1)ですが、左回りは得意な条件ですし、プラタナス賞をレコードで勝利していることからしても、力を発揮してくれると思っています」

 チャンピオンズC(G1)の歴史にその名を刻んだルヴァンスレーヴ。これからは日本競馬史において、その名を残していくような活躍が始まっていくのかもしれない。