2017年04月29日 青葉賞 G2
優勝馬:アドミラブル
プロフィール
- 生年月日
- 2014年03月23日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 124,071,000円
- 母 (母父)
- スカーレット by シンボリクリスエス(USA)
- 馬主
- 近藤 英子
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- M.デムーロ
これまで6度に渡る2着となってきた青葉賞(G2)優勝馬が、ついに日本ダービー(G1)を制するかもしれない。そう思わせたほどの衝撃的なレースとなった。
単勝1.5倍という圧倒的な人気を集めて出走したアドミラブル。スタートを切り最後方からレースを進めると、徐々にポジションを上げていき、最後の直線では一気に先頭へと踊り出る。そのレースぶりも派手ではあったが、計時された2分23秒6の勝ち時計はなんとレースレコード。日本ダービーレコード(2015年にドゥラメンテが記録した2分23秒2)とも0秒4差であり、一気にこの世代の頂点へと近づく勝利となった。
「後駆の緩さこそあったものの、柔らかさとしなやかさを兼ね備えており、育成時から乗り味は抜群でした」と話すのはノーザンファーム空港の佐々木淳吏厩舎長。その頃からクラシック制覇の期待を抱いていたとも話す。
しかし、2歳9月のメイクデビュー阪神で9着に大敗。原因である咽なりの手術を行うべく、アドミラブルはノーザンファーム空港牧場へと戻ってくる。
「手術を行った後に調教を再開しましたが、咽の影響は無くなり、レースを経験してきたからなのか、後駆の緩さもかなり解消されてきました」
一度は諦めかけたクラシック制覇への夢だったが、それを現実としてくれたのが未勝利戦の勝利であり、続くアザレア賞で見せた圧巻の末脚だった。
「未勝利戦を勝った後に、もしかしたら日本ダービー(G1)に間に合うのではと思えるようになりました。アザレア賞でもまだ緩さは抜けきって無かったとは思いますが、それでもあれだけのレースを見せてくれたことに、改めてポテンシャルの高さを感じずにはいられませんでした」
アザレア賞でポテンシャルの高さを感じたとは言えども、青葉賞(G2)の勝ちっぷりは驚かされたという佐々木厩舎長。レース後、関係者からはレコードの反動も見られず、いい状態で日本ダービー(G1)に臨めるとの連絡が入ったという。
「日本ダービー(G1)には育成馬のスワーヴリチャードも出走を予定していますし、アドミラブルの勝利は嬉しさだけでなく、今後の楽しみも膨らませてくれた結果となりました。日本ダービー(G1)はおととし、去年と育成馬が人気になりながら勝てなかった悔しいレースだけに、今年は育成馬のワンツーフィニッシュで勝って欲しいと願っています」
今年は2頭の他にもゴールドドリーム(フェブラリーS(G1))、サトノダイヤモンド(阪神大賞典(G2))、サトノクラウン(京都記念(G2))と、育成馬の活躍が目立つR厩舎であるが、この勢いのままに、厩舎の悲願でもある日本ダービー(G1)制覇も果たしてしまうのかもしれない。