2016年03月12日 中日新聞杯 G3
優勝馬:サトノノブレス
プロフィール
- 生年月日
- 2010年03月18日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:23戦5勝
- 総収得賞金
- 429,515,000円
- 母 (母父)
- クライウィズジョイ by トニービン(IRE)
- 馬主
- 里見 治
- 生産者
- メジロ牧場 (洞爺湖)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 川田 将雅
1980年代初頭から長く「父内国産馬限定競走」として個性的な勝ち馬を多く輩出してきた中日新聞杯(G3)。現在では国際競走として広く門戸が開放されることとなり、中京競馬場がリニューアルオープンした2012年からは、春に移設され、サマー2000シリーズとの関連性も増えてきた。
今年も4歳から9歳までの牡、牝、セン馬というバラエティに富んだメンバー18頭が集い、52キロから58キロまでの幅広いハンデ戦で行われ、勝ったのは好位を手応えよく進んだトップハンデの1番人気サトノノブレスだった。
同馬は、洞爺湖町のメジロ牧場生産馬。数々の名馬をターフに送り出しながらも2011年5月に解散した同牧場にとっては最後の世代となる。サトノノブレスの牧場時代を知るレイクヴィラファームの岩崎義久さんは「今回は、当牧場の社長が競馬場に応援へ行き、私たちは牧場事務所のテレビで観戦していました。サトノノブレスは、セレクトセールでも高い評価をいただいたように、牧場時代から見栄えのするタイプで存在感のある馬でした。自分よりも体の大きな馬に向かっていくような気の強さも兼ね備えている馬で、スタッフの中でも評価の高かった馬です。今回、直線ではハンデ戦らしく混戦模様になりましたが、ゴール前では力強い末脚を見せてくれました。人気にもなっていましたので、その期待に応えることができて嬉しい」と3つめの重賞タイトルにニッコリ。当日は、牧場スタッフらと喜びを分かち合った。
約1年半ぶりの勝利に「トップハンデの評価を受けておりましたが、昨年秋のオールカマー(G2)で復帰してから、使われながらレース内容が良くなっていましたので、今回はレースを楽しみにしていました。川田騎手も初騎乗ながら、自信たっぷりに騎乗しているように見えました。この馬の良いところを引き出してくれたと思います」と、その期待以上の強い勝ち方に「この世代は、とくに牡馬が少ない世代なのですが、それでもこうして6歳になっても渋太く成長する馬がいるあたりはメジロ牧場生産馬らしいところだと思います。これからも息の長い活躍をして欲しいです」と期待に胸を膨らませている。
「母クライウィズジョイは、血の更新を目的に社台コーポレーション白老ファームと繁殖牝馬の交換でメジロ牧場に来た馬です。子出しもよく、出走したすべての産駒が勝星をあげている(地方競馬含む)ように素晴らしい繁殖牝馬だと思います。残念ながら今年、当歳馬はいないのですが、牧場にはサトノノブレスの全妹(父ディープインパクト)となる1歳馬がいます。こちらも楽しみにしています」と期待に胸を膨らませている。