2014年12月28日 ホープフルS G2
優勝馬:シャイニングレイ
プロフィール
- 生年月日
- 2012年05月22日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:2戦2勝
- 総収得賞金
- 135,610,000円
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 高野 友和
- 騎手
- 川田 将雅
重賞に昇格したホープフルS(G2)を勝利したシャイニングレイ。育成を担当したノーザンファーム空港牧場の細田誠二厩舎長にとっては、何かと縁がある馬でもあった。
「厩舎スタッフが母のシェルズレイに跨っていたこともありますし、管理をしてもらっている高野調教師は、厩舎で一緒に仕事をしていた同僚でもありました」(細田厩舎長)
そのスタッフの話す母シェルズレイとは「うるさい面がある馬」とのことだったが、シャイニングレイは、気性の難しさをのぞかせることなく、順調に調教を積まれていく。
「騎乗していても、能力の高さが伝わってきました。高野調教師ともこの馬を通して話し合う機会が幾度もあったのですが、『能力がある分、脚元にも負担がかかる血統だけに、慎重に進めて行く』ということで意見が合致しました」(細田厩舎長)
ノーザンファーム空港牧場を離れ、高野厩舎に入厩後にゲート試験を受けたシャイニングレイは、再度、ノーザンファームしがらきへと放牧に出されている。それは万全の状態でデビューをさせたいという高野調教師の気持ちの表れとも言える。
「デビュー戦では強い走りをしてくれただけに、このホープフルSが試金石になるとの見方をしていましたが、勝ち負けになるという自信はありました」(細田厩舎長)
重賞でも人気を背負っていた馬も名を連ね、また皐月賞(G1)とは同条件(中山芝2000m)ということからも、クラシックの登竜門として注目も集めていたこのホープフルS(G2)で、シャイニングレイは2番人気の評価を受ける。逃げた馬を射程圏内に置く位置で競馬を進めたシャイニングレイは、残り一ハロンで抜け出すと、ムチを使うことなく後続との差を開いていく。
「育成時から感じていたことですが、改めてセンスのある馬だと思いました。今回の中山開催では、ディープインパクト産駒に重賞勝ち馬がいないとのデータがありましたが、シャイニングレイなら展開に左右されずレースができると思っていましたし、今年のクラシック戦線での活躍が、ますます楽しみになってきました」(細田厩舎長)
今年は細田さんが手がけた馬たちにとっても、楽しみな1年になりそうだ。このホープフルS(G2)で3着に入ったブラッグバゴも育成馬であり、その他にも育成馬たちの数頭が、既にメイクデビュー、そして未勝利戦を勝ち上がっている。
「シャイニングレイを担当している厩務員の方からも『モノが違うかもしれない』との評価を聞いています。今後はクラシック路線を歩みながら、タイトルを目指して行くことになるのでしょうが、距離やコースにも不安が無い馬ですし、まずは順調にクラシックの舞台を目指してもらいたいです」(細田厩舎長)