2013年09月22日 神戸新聞杯 G2
優勝馬:エピファネイア
プロフィール
- 生年月日
- 2010年02月11日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 687,795,000円
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- 福永 祐一
単勝1.4倍。この神戸新聞杯(G2)において、ファンがどれだけエピファネイアを支持していたかという証明でもある。勝って当然どころか、勝ち方が要求されたこのレースでエピファネイアは課題とされた折り合いの不安も見せることなく、ゴール前では追い込んできたマジェスティハーツに2馬身半差をつけて優勝。1歳秋からの育成、そして無事にこの夏を過ごさせた、ノーザンファーム早来牧場の森下政治厩舎長はこの秋緒戦を感慨深く見つめていた。
「ダービー(G1)の後、6月1日にこちらへは戻ってきました。乗り出しを再開したのは18日と、連戦の疲れからか身体も寂しくなっていたのでまずは回復を優先させて、その後は身体を作りながら運動を強めていきました」(森下厩舎長)
当初から神戸新聞杯(G2)を目標にすると管理をする角居調教師から告げられていたこともあったが、それを見越していたかのようにエピファネイアも状態を上げていった。乗りだしを始めてから、一度も調教を休んだことはなく、そして調教の負荷をかけていくと更に動きは良くなっていった。
「折り合いの不安が言われる馬ですが、鞍上の指示には従う方なので、ここではテンションが上がるようなことは無かったですね。レースでも多少行きたがる面を見せてはいましたが、福永騎手も上手く乗ってくれましたし、角居厩舎の皆さんのケアもあるからこそ、競馬場でも心身共にいい状態で競馬に臨むことができたのではないのでしょうか」(森下厩舎長)
エピファネイアの関係者だけでなく、森下厩舎長やスタッフにとってもこの春のクラシックは非常に悔しい結果となったが、それだけに最後の一冠である菊花賞(G1)にかける期待は大きい。
「なんとか大きなタイトルを取らせてあげたいですね。菊花賞(G1)でも今回のようなレースができるのならいい結果を残せると信じていますし、ライバルが海外でも頑張ってくれているわけですから、エピファネイアは日本でいい結果を残さなくてはとも思っています」
そう森下厩舎長が話すライバルとは、このレースの1週前、フランスのロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1)の前哨戦でもあるフォワ賞(G2)を勝利したキズナ。日本ダービー(G1)で半馬身差先着を許したが、一夏を越して成長した姿を菊花賞(G1)の勝利で証明し、ライバルであるキズナとの直接対決では、ダービー(G1)の借りを返すようなレースを見せて欲しい。