2013年06月30日 ラジオNIKKEI賞 G3
優勝馬:ケイアイチョウサン
プロフィール
- 生年月日
- 2010年02月11日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦3勝
- 総収得賞金
- 122,660,000円
- 父
- ステイゴールド
- 母 (母父)
- シャドウシルエット by シンボリクリスエス(USA)
- 馬主
- (株) チョウサン
- 生産者
- 坂東牧場 (平取)
- 調教師
- 小笠 倫弘
- 騎手
- 横山 典弘
チョウサンと言えば坂東牧場の生産馬で、毎日王冠(G2)の優勝馬。ラジオNIKKEI賞(G3)を勝ったケイアイチョウサンもまた、坂東牧場の生産馬である。
「ケイアイチョウサンの母となるシャドウシルエットは、2009年のジェイエス冬季繁殖馬セールで、オーナーの依頼を受けて自分が購入してきた馬になります。その後、預託馬として牧場に預けていただきましたが、多くの馬は所有されていないのにも関わらず、次々と重賞馬を送り出しているように、非常に馬運の強い方だと思います」とは坂東牧場の坂東正積代表取締役。昭和25年に祖父が創業した牧場を父の坂東勝彦会長と共にもり立ててきただけでなく、日高でも有数の名門育成牧場として、多くの優駿を競馬場へと送り出してきた。
「生まれた頃は父のステイゴールドの特徴が出たと言える、シャープな馬体をしていました。その後はアクシデントらしいアクシデントもなく、初期馴致まで手がかかった思い出はありません」(坂東代表)
乗りだしが始まってから間もなくして、繋養場所を移したケイアイチョウサンは、2歳の8月に新潟競馬場のメイクデビューに出走。5戦目の2歳未勝利戦で初勝利を掴むと、京成杯(G3)、共同通信杯(G3)と重賞に挑んでいく。
その後もケイアイチョウサンは順調にレースを使われながら、3歳500万下で2勝目を掴み、古馬との初の戦いとなる稲村ヶ崎特別に出走。7着に敗れるものの、レース内容からも3歳馬が相手ならばと勝負になるはず、と思っていたのが、このラジオNIKKEI賞(G3)だった。
「前日に函館競馬場に出かけていたこともあり、レース当日は自宅で観戦していました。いいところはあるはずとは思っていましたが、勝ちきってくれたのは驚きでしたし、横山典弘騎手の好騎乗など、関係者の方に感謝したいです」(坂東代表)
先程も書いたとおり、育成牧場として様々な活躍馬を送り出してきた一方で、ケイアイチョウサンやチョウサンの他にも、ビービーガルダン(阪急杯(G3)、キーンランドC(G3))、ブリッツェン(ダービー卿ChT(G3))、アクシオン(鳴尾記念(G3)、中山金杯(G3))と、コンスタントに中央での重賞勝ち馬を生産してきた。
「時間をかけながら土地やエサの改良も行ってきましたし、リスクはあるのを承知の上で、オーナーの理解を得ながら昼夜放牧も取り入れてきました。現在、繁殖牝馬の数は20頭ほどとそれほど多くはありませんが、その中からケイアイチョウサンのような重賞馬を送り出せたことは自分たちの励みともなります」(坂東代表)
今年の4月28日、シャドウシルエットはケイアイチョウサンの全兄弟となる、父にステイゴールドを持つ牡馬を出産した。ちなみに母のお腹の中もステイゴールドとのことで、ケイアイチョウサンが活躍すればするほど、全兄弟の評価も上がっていくことになりそうだ。