重賞ウィナーレポート

2012年12月22日 R-NIKKEI杯2歳S G3

2012年12月22日 阪神競馬場 曇 稍重 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エピファネイア

プロフィール

生年月日
2010年02月11日 02歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:3戦3勝
総収得賞金
687,795,000円
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
角居 勝彦
騎手
福永 祐一

 2歳重賞の中でもクラシックの登竜門的な役割を果たすレースとして、注目を集めるラジオNIKKEI杯2歳S(G3)。7頭という小頭数となったのは、有力馬が集まったことで、回避馬が増えたという背景もあるのだろう。

 小頭数ならではというか、1000m通過が1分6秒という超スローの流れを折り合い、最後は力強く抜け出したのは1番人気の支持を集めたエピファネイア。初重賞制覇を果たすと共に、来年のクラシック候補の最有力に躍り出た。

 「出走頭数こそ少なかったとはいえ、有力馬も揃っていたので、一筋縄ではいかないだろうと思いながらレースを見ていました。その中でもネームバリューの高さもあって、多くの皆さんに応援してもらえたと思います」と話してくれるのは、ノーザンファーム事務局の中尾義信さん。中尾さんの話す高いネームバリューとは、エピファネイアが日米オークス馬となったシーザリオの三番仔ということである。

 「この血統を開花させるべく、牧場スタッフも大事に育ててきてくれたと思いますし、この世代は父であるシンボリクリスエスとシーザリオのような良血馬との配合で、ノーザンファーム生産馬からも、目立った産駒が現れてきてくれています」

 これで3戦無敗。母であるシーザリオが、そして父であるシンボリクリスエスも、ここから3歳の春に向けて一気に強くなったことを考えると、エピファネイアの未来像も非常に明るいと言える。

 「今回のレースは見た目以上に競走馬としての高い能力が求められるレースだったと思いますが、そこで勝利をおさめてくれたことは、エピファネイアをまた成長させてくれたのではないのでしょうか。まだまだクラシックに向けて強敵も現れてくると思いますが、来年の競馬が非常に楽しみである内容だったと言えると思います。今後は現役時のシーザリオのファン、そしてエピファネイアの会員の方と、共に夢を共有できるような馬となってもらいたいです」(中尾さん)