重賞ウィナーレポート

2011年10月02日 スプリンターズS G1

2011年10月02日 中山競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:カレンチャン

プロフィール

生年月日
2007年03月31日 04歳
性別/毛色
牝/芦毛
戦績
国内:12戦8勝
総収得賞金
449,061,000円
クロフネ(USA)
母 (母父)
スプリングチケット  by  トニービン(IRE)
馬主
鈴木 隆司
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安田 隆行
騎手
池添 謙一

 今年のサマースプリントシリーズのチャンピオンこそ、ほんの僅かなポイント差で逃したものの、カレンチャンはこのスプリンターズS(G1)で、より大きなG1というタイトルを手に入れた。

 「サマースプリントシリーズで戦ってきたメンバーに加え、香港からもトップホースたちが出走と、決して楽観視できるメンバー構成ではありませんでしたが、レース内容は圧巻の一言でした」と社台ファームの池田充マネージャーも、カレンチャンの底知れぬ強さには舌を巻く。

 調整が難しいと言われる牝馬だが、カレンチャンは休養明けからコンスタントにレースを使われ、重賞4連勝でのG1制覇。これは厩舎の管理能力だけでなく、社台ファームが行ってきた幼少時からの強い馬作り、そして休養期間における調整技術の結実とも言える。

 「獣医師という立場から言わせていただければの話ですが、幼少期、育成期と一貫して印象の薄い馬だったのは事実です。でもそれは入厩まで何事もなく健康に育ってくれたという証とも言えます」(池田マネージャー)

 そう話した後で「ただ、」と付け加えた池田マネージャーは、「これだけの馬となったと思うと、その当時にカレンチャンから必要とされてなかったことをどこか寂しくも思います」と笑みを浮かべた。

 オーナーである鈴木隆司氏にとってはこのスプリンターズS(G1)が初めてのG1勝利。また、池添騎手もこの勝利で今年の重賞11勝と、カレンチャンの周りにいる人たち全てが好調の波に乗っている。

 「鈴木オーナー、オーナーのご家族の皆様、池添騎手、安田厩舎の皆さんだけでなく、社台ファームの牧場スタッフと、携わった人全てを笑顔にしてくれた素晴らしいG1勝利でした。今後もまた関係者に笑顔をもたらすような活躍を期待したいです」(池田マネージャー)