重賞ウィナーレポート

2011年07月03日 函館スプリントS G3

2011年07月03日 函館競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:カレンチャン

プロフィール

生年月日
2007年03月31日 04歳
性別/毛色
牝/芦毛
戦績
国内:10戦6勝
総収得賞金
449,061,000円
クロフネ(USA)
母 (母父)
スプリングチケット  by  トニービン(IRE)
馬主
鈴木 隆司
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安田 隆行
騎手
池添 謙一

  ローカルの小回りということもあってか、4コーナーで先手を奪った馬が圧倒的に有利な函館競馬場。しかもこの開催は前を行く馬がゴールまで粘リ込むレースが続く中、直線手前におけるカレンチャンの前には4頭の馬がいた。

   「前走の阪神牝馬(G2)に続き、今回も骨っぽいメンバーが揃っていましたし、簡単には勝たせてもらえないかな、とは思っていました」(社台ファーム・吉田哲哉氏)

  それでも外に進路を向けると、そこから1頭、また1頭と前を行く馬を交わしていく。その姿は「可憐」というよりも、「女傑」と呼びたいような力強さがあった。

  「名前は可憐ですが、前走同様に今回も力でねじ伏せてくれました。牧場時代だけでなく、パドックでも大人しかったこの子のどこにあんな勝負根性が隠れているのか、今でも不思議でしょうがありません(笑)」

  この勝利を吉田氏は、函館競馬場で鈴木隆司オーナー夫妻と共に観戦していた。

   「オーナー夫妻と共に最高の気分を味わうことができました。セレクトセールの当歳セッションで取引されてから、一度もオーナーや調教師さんに心配をかけたことがない優等生でした。生産者としてはこういう馬を1頭でも多く作らねばならない、と今でも思わされる最高の素材です」

  この勝利で今年のサマースプリントチャンピオンをグッと引き寄せた感もあるカレンチャン。今年の夏、可憐な短距離女王が即位する可能性は高い。