重賞ウィナーレポート

2026年07月26日 東海S G3

2026年07月26日 中京競馬場 晴 良 ダ 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マテンロウコマンド

プロフィール

生年月日
2022年04月24日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:15戦6勝
総収得賞金
188,647,000円
馬主
寺田 千代乃
生産者
岡田牧場 (静内)
調教師
長谷川 浩大
騎手
松山 弘平

 昨年から真夏のダート短距離重賞に生まれ変わった「第43回東海S(G3)」が7月26日、中京競馬場ダート1,400mで行われ、道中は逃げ馬を見るような位置でレースを進めた松山弘平騎手騎乗の7番人気マテンロウコマンドが、逃げ込みを図るメイショウハチローをゴール前で交わして先頭ゴールイン。前走の黒船賞(Jpn3)に続く重賞2連勝を決めるとともに、自身にとっては3度目の挑戦で、初のJRA重賞タイトルに輝いた。管理する長谷川浩大調教師にとっては一昨年の阪神C(G2)(優勝馬ナムラクレア)以来のJRA重賞勝利で、通算6勝目。松山弘平騎手にとっては7月5日の北九州記念(G3)(優勝馬フリッカージャブ)に続くもので今年5勝目、通算60勝目の重賞勝利となった。

 マテンロウコマンドの生まれ故郷は新ひだか町の岡田牧場。生産から育成までを一貫して行う総合牧場で、創業は昭和10年だが、1961年に法人化。その歴史の中でサンドピアリス(エリザベス女王杯(G1))やヤマカツエース(NZトロフィー(G2)など重賞5勝)、タマモストロング(マーチS(G3)など)などの活躍馬を送りだしている。

 この日、開幕したばかりの札幌競馬場から愛馬を応援していたという同牧場の岡田隆寛さんは「黒船賞(Jpn3)で良い競馬をしてくれましたし、暑さに負けず調子も良いと聞いていたので恥ずかしい競馬はしないだろうなと思う反面、ここまでJRAのダート重賞では思うような結果を残せないことが多く、今回も同型馬が多かったことから。半信半疑のような思いでレースを待ちました」。

 そんな生産者の思いを良い意味で裏切る快走劇。しかし、愛馬が先頭でゴールを駆け抜けた瞬間、岡田隆寛さんは実感が湧かなかったという。「メイショウハチローは自身が深くかかわっている種牡馬シニスターミニスター産駒(*岡田隆寛さんはシニスターミニスターを繋養するアロースタッドの代表取締役)で、親交の深い三嶋牧場の生産馬。デビューからずっと応援してきた馬なので、ずっとメイショウハチローを見ていました。そういう意味ではとても複雑でした」と苦笑い。「あとでリプレイを見たら、自分がリアルタイムで見ていた時以上に強い勝ち方だったことに驚きました。あのような競馬が出来るのなら、これからも楽しみ広がります」と白い歯を見せた。

 母ダイアナヘイローは阪神C(G2)など重賞3勝の快足牝馬。「当牧場の生産馬ではありませんが縁あってお預かりすることになった馬で、マテンロウコマンドはその第2仔です。父ドレフォンの初年度産駒がデビューする直前に配合し、ジオグリフが皐月賞(G1)に勝った翌週に生まれました。生まれた直後から、どちらかと言えば短距離馬っぽい体つきで、いわゆるグッドルッキングホース。セレクトセールの当歳市場でもたくさんの方に褒めてもらえるような馬でしたが、実際に声がかかった時は嬉しかったというか、ほっとしたというか。あの時も複雑な思いでした」と話してくれた。

 「まだ4歳馬で、1戦毎に強くなっている印象です。距離に限界はあるのかもしれませんが、今回のような競馬が出来るのであれば、今後、活躍の場は広がると思います。ケガや病気をすることなく、これからもこの馬らしい競馬で息長く活躍して欲しい」と夢を広げている。