2026年04月09日 東海クイーンC(GDJ)
優勝馬:ティーズセラフ
プロフィール
- 生年月日
- 2023年03月10日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:15戦3勝
- 総収得賞金
- 20,543,000円
- 馬主
- 立山 伸二
- 生産者
- ムラカミファーム (新冠)
- 調教師
- 水野 貴史
- 騎手
- 吉原 寛人
『グランダム・ジャパン(GDJ)2026』3歳シーズンの3戦目「東海クイーンC(名古屋)」は、浦和からの遠征馬ティーズセラフ(牝3)が1番人気に応えて堂々の優勝。好スタートから自然な流れで先頭に立つと、4コーナーから後続を突き放しにかかる。そして最後は迫りくる2着馬を振り切り、余力を残して2馬身半差での快勝。嬉しい重賞初制覇を果たした。最終的にGDJ3歳シーズンは桜花賞5着、東海クイーンC1着、のじぎく賞3着、関東オークス(Jpn2)8着で合計28ポイントを獲得し、総合第2位という結果となった。
ティーズセラフの生まれ故郷は、新冠町のムラカミファーム。現在は村上さんご夫婦と従業員1名で、8頭の繁殖牝馬を管理している。過去には2003年の七夕賞(G3)を6番人気で制したミデオンビットや、2022年のシンザン記念(G3)に優勝したマテンロウオリオンを輩出。マテンロウオリオンは現役競走馬を引退してからわずか2か月で誘導馬に転身し、その”スピードデビュー”が話題となった。
「東海クイーンCは自宅で観ていて、ティーズセラフに声援を送っていました。スタートから最後まで余裕がありましたね。とても強い内容で良いレースでした」とレースを振り返るのは、ムラカミファームの代表・村上博之さんと奥様の和子さん。
ティーズセラフは当歳の頃から幅がありゴロンとした体形で、その姿は母馬のホワイトプラネットそっくりだったという。今でも馬体重以上に体を大きく見せるのは、その母馬譲りの体格からだろう。ホワイトプラネットの産駒はどれも気性が穏やかだったというが、ティーズセラフはその中でもきつい性格だったと教えてくれた。「他の馬とはあまり群れず、いつも1頭でポツンといるタイプでした。人間の言うことは聞くんですけど、テリトリー意識がとても強かったので、気に入らなかったら怒ってくることもあって…。とにかく注意が必要な馬だったので、とても印象に残っています」と村上さんご夫婦は苦笑いを浮かべる。
ティーズセラフの祖母フェアノータムは2006年の繁殖牝馬セールで購入した馬で、2004年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で2歳女王となったショウナンパントルの半妹にあたる良血馬だ。全部で12頭の仔馬を出産し、ティーズセラフの母ホワイトプラネットはクロフネ産駒の3番仔。現役競走馬時代は30戦5勝(JRA2勝、南関東3勝)という成績を残した。引退後はムラカミファームに繁殖として戻り6頭の仔馬を出産したが、ティーズセラフを出産したあとに卵巣疾患が見つかり、ティーズセラフが最後の産駒となった。現在ムラカミファームにはフェアノータムの9番仔でティーズセラフの叔母にあたるフローラルパーク(父ヘニーヒューズ)が繁殖として繋養されており、昨年はフィエールマン産駒の牝馬を出産。今年の産駒はいないものの、現在はゴールドドリームの仔を受胎しており来年出産予定だ。こうして今もムラカミファームの大事な牝系のひとつとして、フェアノータムの血脈は紡がれている。
ティーズセラフの配合については、「母馬のオーナーがルヴァンスレーヴを希望したんです。結局サマーセールに出すことになったんですけど、当時の種付料は250万円だったのに対して、売れた価格は150万円。もう少し高値で売れると思っていたので、安すぎるなぁと思っていたんです。そしていざデビューしたら2,000万円以上稼いでいる。やっぱり馬ってわからないものだよね。これだから面白いんだろうけどね」と村上博之さんは笑う。
「当時は苦労もあったけれど、こうして立派に活躍してくれて本当に嬉しいです。これからも怪我なく頑張ってもらって、JBCとか大きなレースに地方競馬代表として出走してくれるようになったら嬉しいなぁ。そしてもし縁があって繁殖としてうちに戻ってくることがあれば、また大事な血統を繋いでいきたいです」と笑顔で話す村上さんご夫婦。ティーズセラフの思い出話に花を咲かせるご夫婦の夢が叶うことを願い、今後の走りにも注目していきたい。
















