2026年04月05日 ル・プランタン賞(GDJ)
優勝馬:サキドリトッケン
プロフィール
- 生年月日
- 2023年03月25日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦7勝
- 総収得賞金
- 43,570,000円
- 父
- トゥザワールド
- 母 (母父)
- プロハンター by シーキングザダイヤ(USA)
- 馬主
- 三岡 有香
- 生産者
- ヒカル牧場 (新冠)
- 調教師
- 真島 元徳
- 騎手
- 吉原 寛人
『グランダム・ジャパン2026』3歳シーズンの第2戦「ル・プランタン賞(佐賀)」は、単勝1.2倍の圧倒的支持に応えて地元馬サキドリトッケンが優勝。直線で一度は川崎からの遠征馬ミスティライズに並びかけられたが、ゴール前でもう一度伸びてクビ差の勝利をもぎ獲った。
サキドリトッケンの生まれ故郷は、新冠町のヒカル牧場。サラブレッド銀座に位置する老舗牧場で、現在はご家族5人で12頭の繁殖牝馬を管理している。過去には1968年の天皇賞(春)と宝塚記念に勝ったヒカルタカイや、2013年のNHKマイルC(G1)に優勝したマイネルホウオウなど数々の名馬を生産。また、笠松所属馬としてJRAの4歳牝馬特別(G2)をデビューから不敗の11連勝で制し、桜花賞(G1)で1番人気に支持されたライデンリーダーも同牧場で産声をあげた馬の1頭である。
「最後、並びかけられた時にはヒヤッとしましたが、すごい根性を見せてくれましたね。改めて、能力の高さを認識しました」とル・プランタン賞のレースを振り返るのは、ヒカル牧場の3代目代表・吉田清孝さん。「前走、JRAのチューリップ賞(G2)に遠征してからパドックでも落ち着いて歩けるようになったと真島元徳調教師が言っていました。精神的にも成長してきたのだと思います」と重賞6勝目を飾った生産馬を褒め称える。
「サキドリトッケンは生まれた時から我が強く、蹴ったり噛みついたりするお転婆娘でした(笑)。その気の強さが、闘争心として良い形で現れたのかもしれません」と幼少期を思いだし、「父と真島元徳調教師が古くからの付き合いで、1歳夏のサマーセールに上場した際、オーナーの三岡さんとつないでいただきました。奥様が馬主となられていますが、ご夫婦でとても可愛がってくれています。本当に良いオーナーと厩舎に巡り合えました」と、さまざまな人との出会いと縁に感謝する。
サキドリトッケンの母プロハンターは長く蓄膿症を患っていたため、一昨年の出産を最後に繁殖を引退したが、この牝系の跡取りとしてサキドリトッケンの4歳上の半姉ダイヤモンドダスト(父アメリカンペイトリオット)が里帰りし、今春から繁殖生活を始めている。「この牝系は、父がとても大切にしてきた思い入れのある血統なんです。シーキングザダイヤ(プロハンターの父)の血が入る牝系は数少ないと思うので、次代につながってくれてよかったです」と牝系について説明。父トゥザワールドは2023年限りで種牡馬を引退しているので、今年の2歳世代がラストクロップ。その1歳上の世代から、大物が誕生したことになる。
「まずは地元の三冠競走(佐賀皐月賞、九州優駿栄城賞、ロータスクラウン賞)に専念し、そしてJBCLクラシック(Jpn1)に出走してくれたら最高ですね。出産、種付シーズンが落ち着いたら、佐賀へも応援に行きたいと思っています。また将来は、もう一度、芝を走る姿も見てみたいです」と夢を膨らませる吉田清孝さん。
ライデンリーダーがJRAに殴り込みをかけて大きな話題となった頃、吉田清孝さんはまだ中学3年生だったと言う。それから30年以上の年月が流れた今、同じ放牧地の青草を食べて育った競走馬が、競馬ファンに再び夢を見させてくれている。これぞまさしく、生産牧場を舞台とした“継承”の物語だ。
















