重賞ウィナーレポート

2026年04月11日 阪神牝馬S G2

2026年04月11日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エンブロイダリー

プロフィール

生年月日
2022年02月01日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:9戦6勝
総収得賞金
394,031,000円
アドマイヤマーズ
母 (母父)
ロッテンマイヤー  by  クロフネ(USA)
馬主
有限会社シルク
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
森 一誠
騎手
C.ルメール

 「テンよし、中よし、終いよし」を体現したようなレース。なおかつ、勝ち時計の1分31秒6のレースレコード。これで自身にとって3度目のレコード更新となったように、エンブロイダリーはこの阪神牝馬S(G2)で、改めて卓越した強さと、桁違いの速さを証明した。

 「この後のG1を見据えての走りとなりましたが、前哨戦としては最高のレースになったと思います」と話すのはノーザンファーム早来の大谷渡厩舎長。昨年は桜花賞(G1)と秋華賞(G1)の二冠を制しており、この4歳世代では抜けた能力をもちあわせていることを証明。国内では同世代の馬とは初めての対決となったこの阪神牝馬S(G2)でも、世代の壁を感じさせない強さを証明した。

 「こちらではレースのラップのような調教をしていないので、初めてレコードを樹立(2歳未勝利戦)した時から、これだけの脚を持っていたのかと驚かされました。その後のレコード更新(クイーンC(G3))や、今回のレースを見て、改めて凄い馬だと思っています」

 昨年、初めての海外遠征となった香港マイル(G1)では11着に敗れているものの、その後の状態に関しては、調整先であるノーザンファーム天栄からも、順調に来ているとの連絡が大谷渡厩舎長の元には入っていた。

 その順調さを証明したのが、香港マイル(G1)からはプラス14kgでの出走となった、デビュー以来最高となる496kgの馬体重だった。

 「テレビ越しにもスケールが大きくなったとは思いましたが、そこに体高も出たイメージがありました。パドックを周回する姿からも、いい状態でレースに臨めると思っていました」

 積極的に先手を主張するメンバーが不在のレースとなった中、最内枠からの好スタートを切ったエンブロイダリーは、スピードの違いとばかりに、他の9頭を引きつれて先頭に躍り出る。

 「レース前に想像していた通りというのか、頭数的に枠的にも、前でレースをしていくのではと思っていました。これまでのレースを見ても切れ勝負というよりは、自分で速い時計を作った方が勝つ可能性も高いと見ていました」

 そのジャッジは乗り慣れているC.ルメール騎手も一緒だったのだろう。1,000m通過が58秒1となったが、そこからの上がり3ハロンを33秒5でまとめられては、後続勢の出番は無くなる。先行勢からはカムニャックが迫ってくるも、それでもクビ差残してのゴールとなった。

 「香港マイル(G1)で大敗を喫してしまったので、応援していただいたファンの方からの、信頼も取り戻すようなレースを見せて欲しいとの願いもありました。その意味でも勝ちきってくれたのは大きいと思います」

 次走はヴィクトリアマイル(G1)を予定しているが、その後の調整も順調に来ているのを証明するかのように、1週前の追い切りでも抜群の動きを見せていた。

 「左回り、そして東京芝マイルの条件は、この馬に適していると思います。メンバーは更に揃うと思いますが、エンブロイダリーらしいレースをして、いい結果を出してもらいたいです」

 ヴィクトリアマイル(G1)のレースレコードは、2019年にノームコアが樹立した1分30秒5。充実期を迎えた今のエンブロイダリーならば、あっさりと更新してしまいそうな気がしてくる。