2025年12月06日 ステイヤーズS G2
優勝馬:ホーエリート
プロフィール
- 生年月日
- 2021年04月24日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦3勝
- 総収得賞金
- 149,322,000円
- 馬主
- 吉田 晴哉
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 田島 俊明
- 騎手
- 戸崎 圭太
(有)社台コーポレーション白老ファームで誕生したホーエリートは、離乳後に追分ファームのイヤリングへと移動。その後は追分ファームリリーバレーで騎乗育成が行われていった。
「自分の跨った感覚だけでなく、騎乗していたスタッフからも、距離は持つのではとの共通の認識がありました。折り合い面も付いていたので、使い出しも長めの条件になると思っていました」と話すのは、育成を手掛けてきた追分ファームリリーバレーの明石圭介厩舎長。その目論見通りに東京競馬場の芝1,800mで行われた2歳未勝利戦を勝利したホーエリートは、3歳時のフラワーC(G3)において、勝ったミアネーロから0秒1差の2着となる。
「こちらから本州へ送り出した時も馬っぷりは良かったですし、中間を手掛けてくれていた山元トレーニングセンターのスタッフからも動きの良さを評価されていました。陣営も長めの距離を意識してレースを使ってくれた中で、フラワーC(G3)の条件もこの馬に向いていたのだと思います」(明石圭介厩舎長)
その後のオークス(G1)、秋華賞(G1)と牝馬三冠戦線では思うような成績こそ残せなかったが、4歳初戦となる3勝クラスの迎春Sを勝利すると、続く中山牝馬S(G3)では勝ったシランケドとタイム差無しの2着に入着する。
2番人気の支持を集めた福島牝馬S(G3)こそ12着に敗れたが、一線級の牡馬との対決となった目黒記念(G2)では、勝ったアドマイヤテラとクビ差の2着となるなど、重賞でも勝ち負けのレースを続けていく。
「中山コースでの実績はありましたが、東京コースかつ、強い牡馬を相手にしながら、勝馬と僅差のレースをした時には、ホーエリート自身がかなり強くなっているのだと感じました」
昨年の夏にはリフレッシュさせるために、追分ファームリリーバレーで調整を行っていた。
「心身ともにいい状態で本州に送ることができたと思いました。担当した厩舎スタッフも、重賞で勝ち負けできる馬に接する機会があったのは、いい経験になったと思います」
ホーエリートは秋初戦となるオールカマー(G2)では5着、AR共和国杯(G2)では6着と、中長距離重賞で好走を続けていく。年末にはステイヤーズS(G2)へと出走。牝馬がこのレースに出走するのは珍しくもあったが、それは長くいい脚を使える脚質と、何とかして重賞を取らせたいという陣営の思いがあった。
スタートを決めたホーエリートは好位でレースを進めていく。長距離戦らしくゆったりとした流れになっても、折り合いの不安を感じさせない。馬群が密集した最後の直線では、スムーズに馬群を捌くと、ゴール前では前を行くブレイヴロッカーを交わし切り、後方から迫ってきたマイネルカンパーナと、クロミナンスの追撃も振り切った。
「個人的には牝馬が長距離戦で思うような結果を残せないのは、長い距離を走っている中で、集中力を保つのが難しいのもあるかと思います。ただ、折り合いもついていましたし、鞍上の戸崎騎手も最高のタイミングで仕掛けてくれました」
この勝利が牝馬としては、実に39年ぶりとなるステイヤーズS(G2)の優勝。歴史に名を刻んだホーエリートは、近年では珍しい「牝馬のステイヤー」としての活躍も見込まれる。
「しっかりと成長をしてくれているだけに、5歳を迎えて更なる活躍も楽しみになってきます」と期待を寄せる明石圭介厩舎長。今年はステイヤーズS(G2)からの始動となるが、そこでも勝ち負けのレースができたのならば、1953年の天皇賞(春)を制したレダ以来となる、牝馬の同レース優勝も現実味を帯びてきそうだ。
















