2025年11月02日 天皇賞(秋) G1
優勝馬:マスカレードボール
プロフィール
- 生年月日
- 2022年03月02日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 550,610,000円
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 手塚 貴久
- 騎手
- C.ルメール
今でこそ3歳馬の挑戦が珍しく無くなった天皇賞(秋)(GI)であるが、1996年の同レースでハッピーマイト以来59年ぶり、戦後では史上初となる3歳馬(当時の表記は4歳)での優勝を果たしたのが、社台ファーム生産馬のバブルガムフェローだった。
それ以降は3歳馬の天皇賞(秋)(GI)勝利も珍しくは無くなったが、今年、史上初めて3歳馬によるワンツーフィニッシュが記録された。その勝馬として名を残したのが、社台ファーム生産馬のマスカレードボールだった。
マスカレードボールは父ドゥラメンテ、母マスクオフ(母の父ディープインパクト)の血統馬。半姉には芝の重賞で2勝(ローズS(G2)、阪神牝馬S(G2))をあげたマスクトディーヴァ、そして祖母のビハインドザマスクも芝の重賞で3勝(セントウルS(G3)、スワンS(G2)、京都牝馬S(G3))をあげている。
社台レースホースの所属馬として8千万で募集されると、重賞馬を多く輩出している牝系の活力そのままに、3歳時には共同通信杯(G3)を優勝。春のクラシック戦線では皐月賞(G1)で3着、日本ダービー(G1)でも2着に入着し、夏は社台ファーム山元トレーニングセンターで鋭気を養う。
「日本ダービー(G1)の後は早々に秋初戦を天皇賞(秋)(GI)に定めました。騎乗調教を開始するまでの約2か月間は充電期間に充てて、日々焦ることなく、丁寧に管理を行ってきました」と話すのは、山元トレーニングセンターの上水司場長。今年も猛暑となった山元町であるが、それでもマスカレードボールはコンディションを崩すことなく、騎乗開始と共に調子を上げていった。
充実感溢れる状態で美浦トレーニングセンターへと送り出すと、その後の手塚厩舎での調教も順調に進められていく。1週前の調教でも動きの良さをアピールして、万全の状態で本番を迎えていく。
今年の天皇賞(秋)(G1)は例年に増して好メンバーが揃った。その中でも注目を集めていたのが、2023年の日本ダービー(G1)を制し、今年の香港Qエリザベス二世C(G1)の勝馬であるタスティエーラ。そして、今年の皐月賞馬ミュージアムマイルも出走してきた。他にもG1馬や重賞勝馬もずらりと揃う中、他を差し置いて一番人気を集めたのは、ここまで4戦3勝2着1回という、東京コース巧者のマスカレードボールだった。
レースは宝塚記念(G1)を逃げ切ったメイショウタバルがハナを主張していく。1,000m通過は62秒フラットとかなりゆったりとした流れとなる中、後方からレースを進めていったマスカレードボールは、C.ルメール騎手の手綱に導かれる形で、徐々にポジションを上げていく。
最後の直線で逃げるメイショウタバルと、2番手から脚を伸ばしていくホウオウビスケッツを交わして先頭に躍り出たのはタスティエーラ。その後ろまで迫っていたマスカレードボールは、抜け出したタスティエーラを目標としたかのように、残り1ハロン過ぎで先頭に躍り出る。その後ろからはミュージアムマイルも迫ってくるも、3/4馬身差振り切った場所がゴールとなった。
「待望のG1タイトルを獲得できて感激しました。ただ、本馬はまだ進化の途中だと思っています」と上水司場長は更なる成長を期待する。この牝系は重賞での活躍に加えて、成長力も証明されている。ジャパンC(G1)も制したその先には、世界制覇も視野に入っているのかもしれない。
















