2025年09月07日 ビューチフルドリーマーC(GDJ)
優勝馬:ローリエフレイバー
プロフィール
- 生年月日
- 2021年05月12日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:17戦7勝
- 総収得賞金
- 74,930,000円
- 母 (母父)
- マヒナズヒル by ネオユニヴァース
- 馬主
- 尾田 信夫
- 生産者
- 丸幸小林牧場 (浦河)
- 調教師
- 月岡 健二
- 騎手
- 野畑 凌
『グランダム・ジャパン2025』古馬秋シーズンの第7戦「ビューチフルドリーマーC(盛岡)」は、南関東からの遠征馬ローリエフレイバー(牝4、大井・月岡健二厩舎)が快勝。1番人気に推された地元馬ミニアチュールに4コーナーで並びかけると、直線で同馬を振り切って先頭に立ち、ザオ、ラブラブパイロの猛追もしのいでゴール板を駆け抜けた。ローリエフレイバーの重賞勝利は2歳時の東京2歳優駿牝馬(大井)、3歳時のロジータ記念(川崎)に次いで3勝目。昨年はNARグランプリ『3歳最優秀牝馬』にも選出され、この世代を代表する牝馬の1頭であることに相違はない。
ローリエフレイバーの生まれ故郷は、浦河町上杵臼の丸幸小林牧場。BTCよりさらに奥の天馬街道沿いに牧場を構え、過去には2000年の日本ダービー(G1)で3着に健闘したアタラクシアや、2008年のアーリントンC(Jpn3)を制したダンツキッスイなどの活躍馬を生産。またオータムセールで取引されたジョリーズシンジュはシンガポールで競走生活を送り、シンガポール4歳チャレンジ三冠を達成して2009年のシンガポール年度代表馬となっている。
「スタートがとても良く、位置どりも完璧で安心して見ていられました。3コーナー付近で他馬が追い始めた時も、落ち着いて集中しているように感じました。4コーナーを回った時点で『キタキタキター!』と皆で大騒ぎし、ゴールの瞬間は笑顔でいっぱいになりました」とレースを振り返るのは、丸幸小林牧場の代表・小林泰子さん。
「生まれた頃のローリエフレイバーは小柄ながらもとても活発で、クリっとした目が愛くるしい仔でした。5月の遅生まれですが、明け1歳の春先ごろからグングンと成長し、育成が始まる9月頃には早生まれの仔たちを追いこすほど逞しい馬体になりました。しなやかなフォームで軽やかな脚運びだったのを今でも鮮明に覚えています」と牧場で育っていた時期を思いだす。
ローリエフレイバーの母マヒナズヒル(父ネオユニヴァース)はノーザンファームの生産馬で、2011年のセレクトセール取引馬。2歳8月に門別競馬場でデビューし、ホッカイドウ競馬で2戦したのちに大井・月岡健二厩舎へ移籍。8歳2月までに55戦9勝という戦績を残し、オーナーの預託馬として丸幸小林牧場で繁殖生活を送ることになった。「尾田信夫オーナーとはブリーズフレイバー(2007年産)からの長いお付き合いで、先代亡き後もいつも気にかけていただいています。そんなご縁の中で、ローリエフレイバーが活躍してくれているのは本当に嬉しい限りです。マヒナズヒルは今年で15歳となりましたが、元気いっぱいに過ごしています。ここ2年不受胎がつづいたのですが、今年はイクイノックスの仔を受胎しました。期待が膨らみますが、まずは来春、無事に産駒が誕生することを願っています」と母馬について紹介。
「昨年のロジータ記念の際、久しぶりに間近で観たローリエフレイバーは牧場時代と比べ物にならない程の馬体と凛とした空気を纏っていました。それからさらに成長していると思いますので、いつかはJRAの馬に勝つ姿を観てみたいですね。期待しています」とエールを送る小林泰子さん。母同様に長く競走生活を送り、2歳、3歳、4歳と積み重ねてきた重賞勝利記録をさらに伸ばしてほしい。
















