2025年10月05日 京都大賞典 G2
優勝馬:ディープモンスター
プロフィール
- 生年月日
- 2018年03月05日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:26戦6勝
- 総収得賞金
- 284,712,000円
- 母 (母父)
- シスタリーラヴ(USA) by Bellamy Road(USA)
- 馬主
- DMMドリームクラブ (株)
- 生産者
- 矢野牧場 (静内)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 浜中 俊
優勝馬には天皇賞(秋)(G1)への優先出走権が付与されるなど、年末にかけて行われる中長距離G1路線を歩む馬たちの、秋始動戦「京都大賞典(G2)」は、道中は中団のラチ沿いを追走していた浜中俊騎手騎乗の5番人気ディープモンスターが、残り100m付近からグイっと抜け出し、15回目のJRA重賞挑戦で初勝利。通算成績を26戦6勝2着4回3着4回とした。
管理する池江泰寿調教師にとっては今年3月のオーシャンS(G3)(優勝馬ママコチャ)に続く重賞勝利で今年2勝目、通算98勝目。手綱を取った浜中俊騎手は6月の府中牝馬S(G3)(同セキトバイースト)に続く重賞勝利で今年3勝目、通算60勝目となった。
ディープモンスターの生まれ故郷は新ひだか町の矢野牧場。大正2年創業という歴史ある牧場で、その歴史の中で1960年のクモハタ記念などに勝ったショウザンや1966年の安田記念に勝って同年の啓衆社賞最良スプリンターに選出されたヒシマサヒデ、あるいは1970年菊花賞2着で、1971年鳴尾記念など重賞2勝のタマホープを送り、また、近年では2002年の桜花賞馬アローキャリーや2012年の産経大阪杯(G2)などに勝ったショウナンマイティ、2018年の青葉賞(G2)に勝利したゴーフォザサミットなどを生産している。現在、繋養している繁殖牝馬は約30頭。7人の従業員含む9名のスタッフで「オーナーに喜んでもらえるような丈夫で、健康な馬づくり」に励んでいるという。
矢野亨憲代表は「たくさんの強い馬を相手の競馬でしたが、チャンスはあると思っていました。早くから頭角を現し4戦3勝で皐月賞(G1)に駒を進めた馬。そう考えれば長かったかもしれませんが、京都競馬場の外回りコースらしい競馬で、無事に大きなタイトルを獲ってくれて嬉しい。池江泰寿先生はじめ厩舎の方々、浜中俊騎手、そしてこれまでこの馬に携わってくれたすべての方々に感謝したい」とデビュー26戦目の重賞勝利に対する喜びを表現し「シスタリーラヴの仔というのも嬉しい。嬉しいというかほっとしています」と安堵の表情になった。
この馬は、カナダの古牝馬チャンピオン。16戦7勝(重賞2勝)で現役生活から退くと、2014年のキーンランド社繁殖牝馬セールに上場。矢野牧場エージェントによって535,000ドルで落札されている。「当時は、まだ父親(秀春氏)が牧場代表でしたが、裁量を持たせてもらって購入しました。当初予算を少しだけ超えてしまいましたが、良い買い物が出来たなと褒められました。やっと、その思いに応える事が出来ました」と白い歯を見せた。牧場時代のディープモンスターは「ディープインパクト産駒らしい軽さと、シスタリーラヴ産駒らしい落ち着きを併せ持ったような馬でした。綺麗なラインを持った馬でしたよ」と教えてくれた。
「母シスタリーラヴは、昨年はコントレイルの牝馬を、今年はイクイノックスの牝馬を産んでくれました。牧場にはハーツクライ産駒のカンパニュールが戻ってきてくれていますが、このファミリーを大切に育てたいと思っていますが、ディープモンスターは大事に使われたこともあって、まだ伸びしろがあると聞いています。これからは。今まで以上に強い馬が相手になると思いますが、頑張ってくれると思います」と夢を広げている。
















