2025年08月24日 新潟2歳S G3
優勝馬:リアライズシリウス
プロフィール
- 生年月日
- 2023年03月14日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:2戦2勝
- 総収得賞金
- 38,857,000円
- 母 (母父)
- レッドミラベル by ステイゴールド
- 馬主
- 今福 洋介
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 手塚 貴久
- 騎手
- 津村 明秀
今年、待望の初年度産駒をデビューさせたポエティックフレア。現役時は英2000ギニー(G1)、セントジェイムズパレスS (G1)とマイルのG1 2勝を含め、11戦5勝の成績をあげる。
現役引退後の2022年から、社台スタリオンステーションで繋養。初年度には108頭の産駒を集めるも、血統登録数は37頭にとどまった。受胎率の低さもあり、次の年の種付頭数は66頭にとどまり、現1歳の血統登録数は20頭。昨年(2024年)は7頭に配合するも本年度の生産頭数は0頭となっている。
だが、現2歳を迎えた初年度産駒は育成牧場からの評価も高く、6月15日のメイクデビュー東京(芝1,600m)に出走したリアライズシリウスが、2着に7馬身差をつける圧巻のレース内容で父に初勝利を授ける。
同日にはフィレンツェファイア産駒のルージュサウダージがメイクデビュー函館を勝利しており、この世代の新種牡馬におけるJRA初勝利は譲る形となったが、その後もリアライズシリウスを含めて4頭の産駒が勝ちあがっており、AEIも10月13日の時点で2.62の数字を残している。
これが重賞の数字となると9.39まで数字が跳ね上がるが、これはひとえに新潟2歳S (G3)を勝利した、リアライズシリウスの活躍によるところが大きい。
「2着に7馬身差を付けた、デビュー戦の走りには素直に胸がときめきました」と話すのは、社台ファームの東礼治郎場長。リアライズシリウスはセレクトセール2024の1歳セッションの取引馬であり、その時は4,400万円(税込)の評価を受けている。
「牝系の良さも含めて、セールでは高い評価を与えていただいたと思います」
その後の騎乗育成も順調に進んだことは6月のデビューと、新潟2歳S (G3)の出走にも証明されている。その新潟2歳S(G3)では1番人気の評価を得たが、リアライズシリウスを含めて単勝一桁台の馬は5頭いる混戦ともなっていた。
「今回は勝った馬同士の戦いとなっただけに、展開も含めてどんなレースを見せてくれるのかといった不安もありました」
ただ、リアライズシリウスは、ここでレベルの違いを証明するかのようなレースを見せていく。ハナを切ったのはフォトンゲイザーとなるが、1,000m通過は59秒7と比較的落ち着いたペースとなる。
その逃げを見る形でレースを進めていったリアライズシリウスは、最後の直線で馬場の真ん中に進路を向けると、残り2ハロン過ぎから先頭へと躍り出る。そのまま後続を寄せ付けることなく、2着のタイセイボーグには4馬身差をつけての快勝。勝ち時計の1分33秒4も新潟競馬場芝1,600mの2歳コースレコードに0秒1差と、スピード能力の高さも示した。
「このパフォーマンスを見てしまうと、高まる期待が抑えきれなくなりました。大レースでの勝ち方を知っている手塚先生の元で更なるパワーアップも果たしてくれると思います」
次走は朝日杯フューチュリティS(G1)とホープフルS(G1)のいずれかに直行することが陣営から発表されたが、新馬戦、新潟2歳S(G3)と芝マイル戦を連勝した姿は、現役時の父の姿と重なってくる。
「今後も強豪たちとの戦いが続いていきますが、そこでも堂々と渡り合ってもらいたいです」とエールを送る東礼治郎場長。血統の良さや雄大な馬体の良さも含めて、今後、G1を勝利した暁には、将来の種牡馬入りの話も持ち上がってくるが、まずは2歳でのG1タイトル奪取を果たしたいところだ。