2025年08月03日 アイビスサマーダッシュ G3
優勝馬:ピューロマジック
プロフィール
- 生年月日
- 2021年02月18日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:13戦5勝
- 総収得賞金
- 152,040,000円
- 母 (母父)
- メジェルダ by ディープインパクト
- 馬主
- (株) スリーエイチレーシング
- 生産者
- 村田牧場 (新冠)
- 調教師
- 安田 翔伍
- 騎手
- C.ルメール
サマースプリントシリーズ第3戦「第25回アイビスサマーダッシュ(G3)」を勝ったのは、新冠の村田牧場生産で、C.ルメール騎手騎乗の2番人気ピューロマジックだった。勝ちタイムの53秒7は、23年前の2002年にカルストンライトオが記録したレコードタイムと肩を並べるものだった。
「前走(ドバイのアルクオーツスプリント(G1))はスタートで挟まれ、また道中も色々な不利が重なって負けはしましたが、改めてこの馬のスピードと、直線競馬に対する適性を感じていました。距離が短くなるのはプラス材料だと思いましたし、期待していたレースだけに、嬉しいです」と、やや興奮気味に振り返ってくれたのは村田牧場の村田洋幸代表。当日は専務の村田康彰氏が競馬場へ足を運び、代表は牧場テレビからの応援だったそうだが、愛馬快走に弾んだ声でインタビューに答えてくれた。
「控える競馬をしたいという話は聞いていましたが、ダッシュの良い馬。どんな競馬になるのかと思いましたが、外目に進路を取りつつ、巧みに馬を前において堂々と馬場の真ん中を突き抜けてくれました。最後は少しヒヤリとしましたが、本当に嬉しかったです。アイビスサマーダッシュ(G3)は一昨年、全兄メディーヴァルが負けてしまったレース。その敵を取ってくれた。そういう意味でも嬉しいです。関係者みなさんに感謝したい」と笑顔を広げた。
ただし、レース前に不安がまったく無かったと言えば嘘になるそうで「3枠6番と聞いたときは、正直、がっかりしました」。舞台となる新潟競馬場の直線1,000mコースは外枠が有利なことで知られており、実際アイビスサマーダッシュも過去10年間で7枠、8枠の馬が6勝をあげており、引き当てた3枠からは1頭も優勝馬が出ていない。それでも「決まったものは仕方ない。それよりも馬を信じよう」という思いだったそうだ。
「海外帰り初戦ではありましたが、たっぷりと間隔を空けてもらっており、また夏の暑さには強いタイプで調子は良いと聞いていました。実際、テレビの画面越しではありましたが、気合を表に出しながらパドックを歩く姿からも体調の良さは伝わってきました」とレース当日を振り返ってくれた。
そして、次走はスプリンターズS(G1)へ向かう事が発表されている。「サマースプリントシリーズを狙うという選択肢もあったと思うのですが、大きな舞台を狙っていただけると聞き、生産者としては嬉しい限り。このレースは生産馬ローレルゲレイロが勝ってくれたレース。どんな競馬をするのかわかりませんが、悔いが残らぬように不利なく全力を出し切れるようなレースを期待したいと思います」と願っている。