2024年11月03日 AR共和国杯 G2
優勝馬:ハヤヤッコ
プロフィール
- 生年月日
- 2016年02月10日 08歳
- 性別/毛色
- 牡/白毛
- 戦績
- 国内:42戦7勝
- 総収得賞金
- 306,140,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 国枝 栄
- 騎手
- 吉田 豊
これまでダート(レパードS(G3))と、芝(函館記念(G3))の双方で重賞を勝利してきたハヤヤッコ。8歳となった今年も重賞で入着するなど、年齢を感じさせない安定した活躍を見せている。
その実績も評価されたのか、アルゼンチン共和国杯(G2)ではトップハンデとなる58.5kgを背負っての出走となった。ただ、6歳時の函館記念(G3)以来、約2年4か月も勝ち鞍から遠ざかっていたこともあるのか、16頭中10番人気の評価となる。
「最近の成績からすると、今回もハンデを背負わされたなとの印象もありました」と話すのは、ノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長。今年のアルゼンチン共和国杯(G2)には、ハヤヤッコの他にもアドマイヤビルゴとセレシオンも出走していた。その中でも3番人気という高い評価を背負っていたのがセレシオンであり、木村浩崇厩舎長もセレシオンを中心にレースを追っていた。
「直線でセレシオンが伸びあぐねていた一方で、外から白毛の馬が来ていると思ったら、それがハヤヤッコでした。びっくりしたというのと、そこで初めて声援を送ったことに、ゴールしてから申し訳ない気持ちにもなりました(笑)」(木村浩崇厩舎長)
ハヤヤッコはこの夏、ノーザンファーム早来での調整が行われていた。
「しばらく重賞を使ってきたので、次走はオープン(タイランドC)を使ってみようとのことで調整を行いましたが、8歳という年齢を感じさせないというのか、うるさいぐらいに元気でした」
2歳のデビュー時は444kgだった馬体も、現在は480kg台でレースができていたように、サラブレッドとしても完成を迎えていた。
「デビュー前は馬体も薄く、華奢な印象があっただけに、これほどまでに成長するとは思いませんでした。当時から背中は良かっただけに、芝で活躍してくれたらいいなとは思っていましたが、まさかダートで重賞を勝つとは思ってもみませんでした」
その後は芝に戦いの場を移し、2022年には函館記念(G3)にも優勝するも、近年では二桁着順も続いていた。
「芝の中距離で反応のずぶさが見えてきたので、距離を伸ばすべく、タイランドCを使ってみたそうです。ただ、牧場での調教は行く気満々であり、タイランドCも初めての距離に関わらず、流れが合っているような印象を受けました」
初めての芝2,600mでのレースとなった、タイランドCに出走したハヤヤッコは、2023年の中日新聞杯(G3)の2着以来となる、馬券圏内(3着)に入着する。続くアルゼンチン共和国杯(G2)も芝2,500mと長距離でのレースとなった。
「アルゼンチン共和国杯(G2)はそれまで育成馬が5勝していたように、験が良いレースでした。ただ、ハンデや年齢を考えると、ハヤヤッコが勝ちきるまでは難しいと感じてもいました」
ゲートが開くと最後方からのレースとなったハヤヤッコではあったが、最後の直線では馬群の外に進路を向けると、大きなストライドで一頭、また一頭と先に抜け出した馬を交わしていく。なんと直線だけで15頭を交わし切っての優勝。ハヤヤッコにとっては2年4か月ぶり、8歳馬の芝の平地重賞勝利は、2021年の京都大賞典(G2)を優勝したマカヒキ以来、なんと3年1か月ぶりという快挙となった。
「競馬場の大歓声がテレビからも聞こえてきましたし、改めてファンから愛されている馬だと思いました。この年齢までレースをさせてもらっているのは、管理をしている国枝厩舎の皆さんや、ノーザンファーム天栄のスタッフのおかげであり、そして、金子オーナーのこの馬に対する思いに、ハヤヤッコも答えてくれたのだと思います」
ファンが選んだ競走馬の縫いぐるみを制作する「アイドルホースオーディション」では、現役馬として2位となる1万215票を集めて縫いぐるみが制作されることが決定。そして、ファン投票で4万1872票を集めた有馬記念(G1)にも、収得賞金での出走が可能となった。
「白毛馬が有馬記念(G1)に出走するのは初めてとなりますし、それでファンの方からまた、応援していただけたら嬉しいですね」と話す木村浩崇厩舎長。今年の有馬記念(G1)は12月22日となったが、その日の中山競馬場は、一足早い「ホワイト」クリスマスとなるのかもしれない。