2024年07月07日 七夕賞 G3
優勝馬:レッドラディエンス
プロフィール
- 生年月日
- 2019年04月20日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦5勝
- 総収得賞金
- 138,453,000円
- 母 (母父)
- ペルフォルマーダ(ARG) by Jump Start(USA)
- 馬主
- (株) 東京ホースレーシング
- 生産者
- 社台牧場 (白老)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 戸崎 圭太
2024年サマー2000シリーズの開幕戦「第60回七夕賞(G3)」は7月7日に福島競馬場芝2,000mで行われ、レース前半は後方に控えていた白老町の社台牧場生産の2番人気レッドラディエンスが最後の直線で外から豪快に脚を伸ばして優勝。重賞初挑戦で初勝利を記録した。通算成績は12戦5勝2着5回3着1回とした。勝ちタイムは1分57秒9(良)。管理した友道康夫調教師の重賞勝利は6月の鳴尾記念(G3)(ヨーホーレイク)に続くもので今年4勝目で通算67勝目。手綱を取った戸崎圭太騎手は4月の皐月賞(G1)以来の重賞勝利で今年4勝目。通算74勝目の重賞タイトルとなった。
同馬の生まれ故郷となる社台牧場は昭和4年(1929年)創業。社台グループを創業した吉田善哉氏の父、吉田善助氏によって牧場の歴史がスタートしている。その長い歴史の中で、1953年桜花賞馬カンセイ(繁殖名ジプシーネラ)や1956年皐月賞を勝ったヘキラク、翌年の菊花賞を制したラプソデーなどを送りトップブリーダーとしての地位を確立した。JRA重賞勝利は2003年新潟記念(G3)を勝ったダービーレグノ以来、21年ぶり。
その瞬間を吉田香代子代表は福島競馬場で迎えることができたという。
「レッドラディエンスが生まれた世代は7頭の生産でしたが、このレースはレッドラディエンスと同じ放牧地で仲良くしていたレッドランメルトとの2頭出しのレースになりました。私たちのような生産規模で重賞競走に2頭出しとは、なかなかない事。頑張って、私たちにわくわくするような気持ちを届けてくれた馬たちに感謝しています」と、馬をねぎらった。
「残り100mくらいのところでレッドランメルトとレッドラディエンスが並ぶような瞬間があって、その時は大きな夢を見ましたが、レッドラディエンスが先頭でゴールしたときの事は、本当によく覚えていないのです。ただ、周囲の方々が喜んでくれて、本当に嬉しかったです」とはにかんだように白い歯を見せた。
牧場時代のレッドラディエンスは「ディープインパクトの仔らしく、少し小柄なイメージがありました。でも、馬主代理人の方が『重賞を勝てる器』と褒めてくださったことを思い出しました」と笑顔で口取りに収まった。
そして、次走は新潟記念(G3)への出走が予定されている。
「前走のあと、放牧を挟んで順調と聞いています。私たちにとって新潟記念(G3)はダービーレグノで勝った相性の良いレース。勝って欲しいという気持ちはもちろんありますが大きなケガを2度も経験したにも関わらず、たくさんの方に応援いただいている馬。今回はトップハンデでもありますし、台風の影響も心配するところですのでとにかく無事に。そして悔いが残らないようにこの馬らしい競馬をしてくれるであることが1番だと思っています」とエールを送った。