2024年04月03日 川崎記念(中央交流) Jpn1
優勝馬:ライトウォーリア
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月13日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:30戦9勝
- 総収得賞金
- 276,199,000円
- 母 (母父)
- スペクトロライト by ディープインパクト
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 内田 勝義
- 騎手
- 吉原 寛人
中央競馬でデビュー後に5勝をあげるも、5歳を迎えた2022年の7月に川崎・内田勝義厩舎へと転厩。そこから南関東の重賞で3勝をあげる活躍を見せたライトウォーリアは、7歳を迎えた今年の川崎記念(Jpn1)で、Jpn1初制覇を果たした。
「ダートで活躍しているマジェスティックウォリアーの産駒ながらも、育成時は軽い走りをしており、芝向きの馬になるのではと思っていました」と話すのは、ノーザンファーム空港の伊藤隆行厩舎長。それは、中央時代に管理をしていた、高野友和調教師も共通の見解だったという。
デビュー戦、そして2戦目と芝のレースを使ったものの、勝ちきれないレースが続いていく。だが、デビュー3戦目となるダート1,800mを快勝すると、続く1勝クラスも勝利してみせる。
「高野先生とは『やっぱりダート馬でしたね』との言葉を交わしました。その後はオープンでも勝利を上げていますが、重賞の壁に跳ね返されたのは、心身ともにまだ完成しきっていなかったからなのかもしれません」(伊藤厩舎長)
また、ダートオープンクラスの層の厚さもあり、思ったようなローテーションが組めなかったことも、力を出し切れない一因ともなっていた。南関東への転厩はレースの出走機会を増やしていく狙いもあったが、その目論見通りに移籍2戦目の埼玉新聞栄冠賞で重賞初制覇をあげると、続く勝島王冠も優勝。その年の暮れに行われた東京大賞典(G1)では、地方馬最先着となる5着に入着する。
その後もライトウォーリアは先行力を武器に、南関東の古馬重賞を沸かせていく。7歳初戦となる報知オールスターカップでは、吉原寛人騎手を背に鮮やかな逃げ切り勝ち。同じコンビで臨んだ川崎記念(Jpn1)でも、中央の強豪馬たちを向こうに回して、外枠からレースの主導権を握っていく。
3コーナーの手前からアイコンテーラーが並びかけてくるも、ライトウォーリアのスピードに陰りは見られない。最後の直線ではその叩き合いを制しただけでなく、外から迫ってきたグランブリッジの追撃もアタマ差だけ凌ぎ切って見せた。
「レースはテレビで見ていましたが、パドックから素晴らしい状態に見えました。これも日頃から管理をしていただいている内田先生や、厩舎スタッフの皆さん。そして中間の調整を行ってくれた、ミッドウェイファームスタッフの皆さんのおかげだと思います。ゴールの瞬間はさすがに声が出ました」
Jpn1連覇をかけて出走する帝王賞(Jpn1)だが、昨年は吉原騎手を背に6着に敗れたレースでもある。だが、その時から更なる成長を遂げた今のライトウォーリアならば、リベンジも十分に考えられそうだ。