2024年04月06日 阪神牝馬S G2
優勝馬:マスクトディーヴァ
プロフィール
- 生年月日
- 2020年05月12日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 215,896,000円
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 辻野 泰之
- 騎手
- J.モレイラ
2023年の牝馬三冠を制し、その年のジャパンカップ(G1)でもイクイノックスの2着となったリバティアイランド。2020年に誕生した牝馬の最強馬どころか、牡馬、牝馬を含めた現役馬でもトップクラスの能力を持っているのは間違いない。そのリバティアイランドに対して、牝馬三冠の最終戦となる秋華賞(G1)では鮮烈な末脚を使うと、0秒1差の2着に肉薄したのがマスクトディーヴァである。
4歳を迎え、更なる飛躍が期待された東京新聞杯(G3)であったが、これが初の関東遠征と芝マイル戦。それがスタートの出遅れにも影響したのか、圧倒的な1番人気を背負いながらも6着に敗退。だが、同じ芝のマイル戦となった阪神牝馬S(G2)では、充分なゲート練習の効果を証明するかのようにスタートを決めると、直線では自慢の末脚を発揮して重賞2勝目をあげた。
「前走(東京新聞杯(G3))はスタートが失敗したので、今回は上手くゲートを出てくれと、願うような気持ちでレースを見ていました」とは社台ファームの皆川幸栄山元トレーニングセンター調教厩舎長。マスクトディーヴァはレースの度に山元トレーニングセンターで英気を養ってきている。
いい状態を保ったまま、管理をする辻野厩舎へと戻ったマスクトディーヴァであるが、その高い能力を引き出すべく、鞍上に選ばれたのが「マジックマン」ことJ.モレイラ騎手だった。
阪神牝馬S(G2)では最内枠からスムーズなスタート切ると、その後も折り合いを欠くことなく、インコースでレースを進めていく。最後の直線では前が壁となるような場面もあったが、1頭分の隙間を見つけると、そこから一気にスピードを上げていく。
「モレイラ騎手が上手く進路を見つけてくれました。その時点で緊張感から一気に解放されて、直線で先頭に立つシーンまでは、レースを見返すまではあまり覚えていないほどでした」(皆川厩舎長)
レース後は10日ほど厩舎で過ごした後、山元トレーニングセンターへと戻ってきた。
「いつも通りのメンテナンスをしましたが、心身の両面で状態も良く送り出すことができました。ヴィクトリアマイル(G1)も緊張しながらの応援となりそうですが、とても楽しみにしています」と皆川厩舎長。
今回もモレイラ騎手に手綱は任されることとなったというのも心強く、2度目の関東遠征と東京の芝マイル戦も今回は克服してくれるに違いない。最後の直線では自慢の末脚を使い、ゴールまでセーフティリードを保つような強いレース内容で、皆川厩舎長の記憶にその強さをしっかりと刻んでもらおう。