2024年03月02日 オーシャンS G3
優勝馬:トウシンマカオ
プロフィール
- 生年月日
- 2019年05月01日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:16戦6勝
- 総収得賞金
- 361,629,000円
- 馬主
- (株) サトー
- 生産者
- 服部 牧場 (静内)
- 調教師
- 高柳 瑞樹
- 騎手
- 横山 武史
優勝馬には高松宮記念(G1)の優先出走権が与えられるオーシャンS(G3)が3月2日、中山競馬場で行われ横山武史騎手騎乗の1番人気トウシンマカオが最後の直線で楽に抜け出し1分8秒0で優勝。前走の京阪杯(G3)に続く重賞制覇で通算成績を16戦6勝2着1回3着2回(重賞3勝)とした。手綱を取った横山武史騎手にとっては昨年の武蔵野S(G3)以来の重賞勝利で通算21勝目。管理する高柳瑞樹調教師にとっては、本馬による昨年の京阪杯(G3)以来の重賞勝利で通算7勝目となった。
短距離戦線の主役に躍り出たトウシンマカオの生まれ故郷は新ひだか町の服部牧場。昭和8年創業という老舗牧場で、現在は新ひだか町神森の本場と、新冠町西泊津の分場を使って「どんな環境、舞台にも動じない心身共に丈夫な馬づくり」を行っている。その歴史の中で2016年の皐月賞馬ディーマジェスティや1996年の皐月賞馬イシノサンデー。近年では本馬ほか2018年レパードS(G3)ほか、ダートグレード4勝のグリムなどを送り出している牧場だ。
今回、中山競馬場で愛馬に声援を送った服部健太郎代表は「昨年11月の京阪杯(G3)以来の実戦で馬体重がプラス12kgでしたが、成長分もあったと思います。それに、どちらかと言えば右回りの方が安定している馬。ゴール前の急坂も阪神競馬場でこなしてくれていましたし、自分としては期待して競馬場へと向かいました」と話してくれた。
レースでは抜群のダッシュから好位キープ。十分な手応えのまま直線に向くと、あっさりと抜け出した。
「外枠からの発走でしたが、スタートの良い馬ですのでスムーズな競馬さえできれば不利にはならないと思っていたとおりの競馬になりましたが、やはり競馬ですからゴールするまでは安心できませんでした。それでも勝つことができて、やはり嬉しいです。(自身が代表を務める株式会社ジェイエス事務局の)ビッグアーサー産駒というのも格別な嬉しさです」と笑顔を広げた。
牧場時代のトウシンマカオは「母ユキノマーメイドの仔らしく、どちらかといえばやや脚長でスラリとした馬。それでいてバランスの良い、整った馬」だったそうだ。ユキノマーメイドについては「とにかく健康な馬。昨年まで13年連続で出産してくれていますし、その間には8年連続で牡馬を生んでくれています。牧場を支えてくれた馬です」と感謝の言葉を重ねた。今年もビッグアーサーの仔を受胎しているそうで「21歳での出産となりますが、楽しみにしています」と笑顔を広げている。
この勝利で、昨年11月の京阪杯(G3)から重賞2連勝。堂々と高松宮記念(G1)へと進むことになるが「昨年(の高松宮記念(G1))がひどい馬場状態で自分の競馬をすることが出来ませんでしたし、秋はスプリンターズS(G1)を熱発で回避。運にも見放されてしまったような出来事が続いていましたので、今年はとにかく良い条件でレースを迎えてほしいと思っています。結果はわかりませんが、不利を受けることなく、この馬の実力を発揮できるような競馬をして欲しいと願っています」とエールを送っている。