2024年02月25日 中山記念 G2
優勝馬:マテンロウスカイ
プロフィール
- 生年月日
- 2019年02月05日 05歳
- 性別/毛色
- せん/栗毛
- 戦績
- 国内:17戦5勝
- 総収得賞金
- 200,951,000円
- 馬主
- 寺田 千代乃
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松永 幹夫
- 騎手
- 横山 典弘
これがデビューから17戦目。そして、4度目の重賞挑戦となる中山記念(G2)でマテンロウスカイは、ついに重賞ウィナーの仲間入りを果たした。
「イヤリングから移動してきた頃から乗り味が良く、早期デビューも果たせるのではと思えた程の印象がありました。ただ、調教を進めていく中でトモの緩さが抜けきらず、背腰も痛みやすかったので、時間をかけながら調教を続けてきました」とはノーザンファーム空港の高見優也厩舎長。それでも十分なケアをしながら調教を進められたこともあり、2歳の8月のメイクデビュー小倉に出走したマテンロウスカイは、デビュー戦を勝利すると、その後は複勝圏を外さない安定したレースを続けていく。
「騙馬になっているように、牧場時代からテンションは高めの印象がありました。その点は主戦を務めてくれている横山典弘騎手が、馬の気持ちを尊重して走らせてくれているのが、いい方向に出ているのだと思います」(高見厩舎長)
セントライト記念(G2)の後に騙馬となったマテンロウスカイは、復帰後も安定したレース内容を続けていき、4歳の春にはオープン入り。その後のエプソムC(G3)では勝ち馬から0秒2差の3着に入着する。
「昨年のエプソムC(G3)の後に牧場で調整を行いました。その時はレースの疲れもあったのか背中に痛みもありました。ただ、去勢効果なのか以前よりも落ち着きが見られており、いい状態でおくりだせたのならば、重賞でもチャンスがあると思っていました」(高見厩舎長)
復帰後の2戦は人気を裏切る形となったが、リゲルSでオープン入り後初勝利をあげると、今年の東京新聞杯(G3)でもしぶとく脚を伸ばして5着となる。中山記念(G2)は7番人気の評価に落ち着いたが、逃げたドーブネをマークする形でレースを進めていくと、最後の直線でそのドーブネを交わし切っての勝利。鞍上の横山騎手はこの勝利で自身が持つJRA重賞の最年長勝利を56歳3日に更新した。
「展開も向いていましたが、折り合いも付いていたので行けるのではとの期待はありました。この勝利で更に大きなタイトルも視野に入ってきたのも嬉しかったです」(高見厩舎長)
ドバイターフ(G1)の招待を受託したマテンロウスカイだが、その後、香港のクイーンエリザベス2世カップ(G1)にも選出された。高見厩舎長の語る大きなタイトルとは海外G1制覇となるのかもしれない。