2024年02月18日 小倉大賞典 G3
優勝馬:エピファニー
プロフィール
- 生年月日
- 2019年01月30日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:14戦6勝
- 総収得賞金
- 151,310,000円
- 馬主
- 有限会社シルク
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 宮田 敬介
- 騎手
- 杉原 誠人
今年5歳を迎えたエピファニーが、4度目の重賞挑戦となる小倉大賞典(G3)を優勝。鞍上を務めた杉原誠人騎手にとっても、これが重賞3勝目となった。
エピファニーの育成先となったのはノーザンファーム空港となる。管理をしてきた足立稔厩舎長は、「シルクレーシングの募集馬となりますが、馬っぷりや血統の良さ(母ルールブリタニアの全姉が牝馬2冠を制したミッキークイーン)もあって、この世代でも1番の申し込みがあったほどの人気馬でした」と話す。1歳時から2歳時にかけては右前脚に疲れがたまりやすいといった、順調さを欠いた時期もあったものの、本格的な騎乗調教を再開してからは良血馬らしい成長力を見せていく。
5月末には管理をする宮田厩舎に入厩。その後はノーザンファーム天栄でじっくりと乗り込まれていくと9月中旬には再入厩を果たす。2歳10月のメイクデビュー東京に出走するもここでは2着。約一か月後に行われた2歳未勝利戦でも3着に敗れるも、その後、十分な間隔を取って使った3歳未勝利戦を優勝。そこから破竹の4連勝で、その年の暮れにはオープン入りを果たす。
「天栄や厩舎でも脚元は常にケアをしてもらっていました。初勝利以降のレース内容を見ても、クラブ会員の皆さんの期待に応えるような走りができていると思えました」(足立厩舎長)
だが、2番人気で臨んだAJCC(G2)で11着に敗れて連勝が止まると、その後は人気を集めながらも勝ちきれないレースが続いていく。
「牧場時代から前向きさのある馬でしたが、それがレースでは折り合いの難しさにもなっていました。今回は杉原騎手への乗り替わりとなりましたが、能力を引き出す騎乗をしてくれただけでなく、流れが速くなったこともエピファニーには向いていたと思います」(足立厩舎長)
スタート直後、ホウオウアマゾンが落馬するアクシデントがあったものの、横一線の中から先頭に躍り出たセルバーグは、ハロン11秒台の速いラップを刻んでいく。
中団で脚を溜めていったエピファニーは、残り一ハロンを過ぎてから一気に加速すると、内で粘り込みを図るセルバーグを交わし去って優勝。良血開花を予感させるような強い勝ち方となった。
「この世代の育成馬の中でも、大きなタイトルを取れる馬になると思っていただけに、重賞を勝てたのは嬉しかったです。足踏みをした時期もありますが、まだまだ良くなる馬だと思っているだけに、今後も重賞での活躍を期待しています」(足立厩舎長)
先日、所属するシルクホースクラブの公式サイト上で、次走は大阪杯(G1)との発表があった。ハイレベルな戦いが予想されるだけでなく、道中のペースも速くなること必至だが、むしろそれはエピファニーにとって打ってつけの展開になる可能性がありそうだ。