重賞ウィナーレポート

2023年03月18日 ファルコンS G3

2023年03月18日 中京競馬場 曇 重 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:タマモブラックタイ

プロフィール

生年月日
2020年04月20日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
68,027,000円
デクラレーションオブウォー(USA)
母 (母父)
タマモイヤリング  by  ブラックタイド
馬主
タマモ (株)
生産者
対馬 正 (新冠)
調教師
角田 晃一
騎手
幸 英明

 NHKマイルカップ(G1)への重要なステップレースでもある第37回中日スポーツ賞ファルコンS(G3) が3月18日、曇り良馬場の中京競馬場で行われ、好位をキープしながらレースを進めた幸英明騎手騎乗の8番人気タマモブラックタイが巧みに内ラチ沿いから抜け出し、後続の追い上げをハナ差退け、昨年8月の新潟2歳S(G3)以来、2度目の重賞挑戦で初タイトルに輝いた。通算成績は7戦3勝2着1回。

 同馬の生まれ故郷は新冠町の対馬正牧場。1971年(昭和46年)創業という生産牧場で、1992年の朝日チャレンジカップ(G3)に勝ったレットイットビーや、2006年のラジオNIKKEI賞(G3)や09年の京都記念(G3)に勝ったタマモサポート、2019年のアイビスサマーダッシュ(G3)に勝って3年連続で同レース連対を果たしたライオンボスなどを送り出している。年間の生産頭数は10~15頭規模ながらもコンスタントにJRA重賞戦線を賑わせている牧場だ。

 「今は生産牧場にとっては繁忙期。当日は、牧場からの応援となりましたが、本当に馬が頑張ってくれたと思います。嬉しいですし、素晴らしい繁殖牝馬を預けていただいたオーナーに感謝したいと思います」と声を弾ませたのは同牧場の対馬裕也さん。ライオンボス以来の重賞勝利に、そう喜びを表現した。

 「生産馬ですから、期待を込めて応援していましたデビュー戦に勝ち、その後も。レースキャリアを積みながら力をつけていましたし、週末の天気予報は雨。この馬はやや重馬場で2勝を挙げていますのでチャンスは広がったかなと。ただ、レース前はとにかく無事に。次につながるようなレースをして欲しいと、そう思うようになりました」と微妙な親心も。そんな生産者の思いに応えるように堂々と先頭ゴールインを果たしている。

 「馬が最後まで集中力を切らさずに本当に良く頑張ってくれたと思いますし、幸騎手も道中は馬場が傷んでいたところを避けながらコースロスがないように導いてくれました。この馬は、当牧場には離乳までしかいなかったのですが、その後も移動した先々で大切に育てていただきました。すべての人に感謝したいです」と喜びを噛みしめた。

 一方、バトンを受けるような形で中期育成を担当した浦河町の谷口育成牧場では「当歳秋に移動してきましたが、その当時から馬格に恵まれ、また性格的にも穏やか。離乳までの間にしっかりと手がかけられている印象でした。成長過程も、そして馴致、育成も順調でした」。その後は同じく浦河町の森本スティーブルで競走馬としての基礎を叩き込まれた同馬は2歳7月の新馬戦を快勝する。

 「次はNHKマイルカップ(G1)と聞いています。たくさんの方のおかげで、ここまで頑張ってくれたのですから、とにかく無事が1番だと思います。私たちのような家族労働の牧場が出来ることといえば、当たり前のこと、基本的なことを手を抜かずにやり続けるということ。オーナーが安心して馬を預けられるような、そんな牧場でありたいと思っています」とインタビューを締めくくった。