重賞ウィナーレポート

2022年11月06日 AR共和国杯 G2

2022年11月06日 東京競馬場 晴 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ブレークアップ

プロフィール

生年月日
2018年04月17日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:17戦5勝
総収得賞金
125,612,000円
ノヴェリスト(IRE)
母 (母父)
リトルジュン  by  クロフネ(USA)
馬主
阿部 東亜子
生産者
谷川牧場 (浦河)
調教師
黒岩 陽一
騎手
田辺 裕信

 過去、このレースで勝利したことをきっかけにスクリーンヒーローやゴールドアクター。スワーヴリチャードなどがのちにG1レースに勝ち、20、21年と連覇を果たしたオーソリティはジャパンカップ(G1)2着のちにサウジアラビアのネオムターフカップ(G3)に優勝するなど出世レースとして名高いアルゼンチン共和国杯(G2)。今年は11月6日に東京競馬場で行われ、6番人気の4歳馬ブレークアップが先行3番手から最後の直線で早めに抜け出して優勝。3歳春の京都新聞杯(G2)以来となる2度目の重賞挑戦で初のタイトルを手中にしている。

 ブレークアップの生まれ故郷は浦河町の谷川牧場。1912年(明治45年)創業で、早くから育成部門を立ち上げた総合牧場として歴史を刻み、そうした中から日本ダービー馬タケホープやオークス馬タケフブキ、チョウカイキャロル、あるいは菊花賞馬ミナガワマンナはじめ、近年ではサクセスブロッケンやインカンテーション、モズナガレボシやナムラクレアなどの活躍馬を送り出している。

 レースを牧場テレビで観戦していたという谷川貴英社長は「3歳春、未勝利戦を勝った直後に重賞(京都新聞杯(G2))に挑戦したくらいなので、厩舎では期待してくれていた馬だと思います。今回は、最後の直線でアクシデントがあって恵まれた部分はあったのかもしれませんが、能力が無ければ勝つことはできないと思いますので嬉しいです。まだまだ奥がある馬だと思いますので、先々が楽しみになりました」とニッコリ。

 「母のリトルジュンって馬は当牧場の生産馬ではないのですが、縁あって繁殖牝馬としてお預かりしている馬です。現役時代は勝てませんでしたが、8戦して2着5回。血統も良く、馬格もある馬ですから、何とかオーナーの期待に応えたいと思っていましたので、そういう意味でも嬉しいです」と笑顔を広げている。

 生まれたときからバランスの良い馬だったそうだが、頭角を現してきたのは育成に入ってから。「スタッフから、素直で乗り味が良いという報告がありましたので、楽しみにしていましたが、今のブレークアップがあるのは黒岩厩舎の方々のおかげ。馬自身も奥手の馬だったのでしょうが、早い段階から、この馬にあったレースを選んで大事に使ってくれました」と感謝している。

 そして、その厩舎からレース後、有馬記念(G1)への挑戦が発表された。

 「その年を締めくくるレースで、牧場にとっては参加できるだけで名誉なこと。すごい馬、ファンの方々によって選ばれた馬たちの中に入ってどんな競馬をしてくれるのか楽しみです。もちろん、生産牧場としては勝って欲しいと願っていますが、この馬自身のことを言えば、来年はもっと良くなっていると思います。先々に繋がるようなレースをしてくれることを期待しています」と笑顔でインタビューを締めくくってくれた。