重賞ウィナーレポート

2022年11月05日 京王杯2歳S G2

2022年11月05日 東京競馬場 晴 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オオバンブルマイ

プロフィール

生年月日
2020年02月26日 02歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
130,908,000円
ディスクリートキャット(USA)
母 (母父)
ピンクガーベラ  by  ディープインパクト
馬主
岡 浩二
生産者
株式会社 サンデーヒルズ (静内)
調教師
吉村 圭司
騎手
横山 武史

 朝日杯フューチュリティS(G1)へと続く2歳重賞「第58回京王杯2歳S(G2)」は11月5日、東京競馬場芝1400メートルコースで行われ、ダッシュ良くゲートを飛び出して好位のインコースを進んだ、新ひだか町のサンデーヒルズ生産で10番人気オオバンブルマイが最後の直線で外に持ち出されると鋭く伸びて、11番人気の2着馬に1馬身の差をつけて先頭ゴールイン。単勝51倍、馬単は13万円をこえる“大盤振る舞い”となった。

 サンデーヒルズは、2021年エリザベス女王杯(G1)優勝馬のアカイイト、2021年北九州記念(G3)優勝馬のヨカヨカを所有する岡浩二氏が代表を務めるオーナーブリーダー牧場。牧場としての初年度産駒は、2019年生まれ世代のわずか6頭だが、その中から桜花賞(G1)にも出走したアネゴハダを送り出して話題となっていた。オオバンブルマイは創業2世代目産駒だ。

 現在は中田友介場長以下、7人のスタッフで20数頭の繁殖牝馬を管理。年々生産規模を広げている。

 レースを牧場テレビから応援していたという中田場長は「新馬戦を良い内容で勝ち上がってくれたので、良い勝負をしてくれると信じていましたが、最後は力が入りました。横山騎手が上手に導いてくれたと思います」と喜びを表現した。

 牧場時代は「とにかく健康優良児で性格も穏やかな馬でした。初期の育成を担当してくれたチーム・プレアデスに送り出すまで、けがや病気、それから扱いなどで手がかかった記憶はありません。そこから鳥取県の大山ヒルズで育成していただきました。今回の勝利は吉村圭司厩舎の方々、横山武史騎手はじめ携わったすべての方々のおかげです。生産馬が活躍してくれることは、牧場で働く私たちにとって大きな励みとなります」と感謝の言葉をつづけた。

 母ピンクガーベラは新冠町ノースヒルズの生産馬だ。「なかなか手に入れることのできない血統です。ノースヒルズの方々に、このような形で恩返しができたことも嬉しいです」。

 ディスクリートキャットとの配合は岡オーナーが決めたという。「オーナーは市場でディスクリートキャットの仔を買い求めたこともありますし、仕上がりが早くて、芝でもダートでも結果が期待できることを評価したのだと思います。母がディープインパクト産駒なので、ストームキャット系種牡馬ということも決め手になったかもしれません」と話してくれた。

 「生産牧場としては無事に、数多く走ってくれることが1番の喜びです。これからも、この馬にあったレースをオーナーと調教師の先生が決めてくれると思いますので、とにかく無事に。私たちの仕事は馬を丈夫に育てて、次のステージへと送り出すことです。馬たちの活躍を励みに、これからも頑張っていきたい」と話してくれた。