重賞ウィナーレポート

2022年10月23日 菊花賞 G1

2022年10月23日 阪神競馬場 晴 良 芝 3000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アスクビクターモア

プロフィール

生年月日
2019年04月01日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:9戦4勝
総収得賞金
345,275,000円
ディープインパクト
母 (母父)
カルティカ(GB)  by  Rainbow Quest(USA)
馬主
廣崎利洋HD (株)
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
田村 康仁
騎手
田辺 裕信
  • 菊花賞は生産馬のワンツーフィニッシュとなった
    菊花賞は生産馬のワンツーフィニッシュとなった
  • 冬空らしく空気も澄んでいる
    冬空らしく空気も澄んでいる

 65年ぶりにその年の皐月賞馬と、日本ダービー馬が出走していない中で行われた今年の菊花賞(G1)。混戦と目されたレースを制したのは、皐月賞(G1)では5着、そして日本ダービーで(G1)は3着と、この世代でもトップクラスの実力を証明してきたアスクビクターモアだった。

 「ディープインパクト産駒としてはトップラインが逞しい印象がありました。寒さの厳しい時期でも馬体が細くなることもなく、それどころか、調教の終わりにはいつも走り足りない!とアピールしてくる程に元気で丈夫な馬でした」と話すのは社台ファームの田邊義明調教厩舎長。セレクトセール2020の1歳セッション1億8,700万円の評価を受けたアスクビクターモアは、デビューから2戦目となる、中山競馬場での2歳未勝利戦を勝ち上がると、3歳時には1勝クラスに続いて、続く弥生賞ディープインパクト記念(G2)にも優勝。その評価額に相応しい活躍を見せていく。

 春のクラシック戦線を戦った後は、山元トレーニングセンターで調整されていくが、実はこの時、菊花賞(G1)で2着となったボルドグフーシュもまた、同じ場所で夏を過ごしていた。

 「実はアスクビクターモアもボルドグフーシュも、自分の厩舎で管理してきた馬となります。山元トレセンのスタッフもいい状態で競馬場へと送り出してくれましたし、共に菊花賞(G1)の前に一度使ってから本番を迎えるローテーションもまた、牧場と厩舎のコミュニケーション力のたまものだったと思います」(田邊調教厩舎長)

 その菊花賞(G1)ではアスクビクターモアが2番人気で、ボルドグフーシュは7番人気。アスクビクターモアが持ち前の先行力で、ハイペースを追走。第4コーナーでは早々と先頭に立つ、まさに横綱相撲のレースを見せた一方で、後方で脚を溜めたボルドグフーシュは、最後の直線で上がり36.3の末脚を使い、一気にアスクビクターモアへと並び駆ける。

 それは阪神競馬場まで2頭の応援に行っていた田邊調教厩舎長にとっても、信じられない光景だった。

 「最後の直線は本当に痺れました。応援していた2頭がG1の舞台であれだけのレースをしてくれたのも嬉しかったですし、その後の勝ち時計にも驚かされました」(田邊調教厩舎長)

 阪神競馬場の芝3000mをほぼ同時に駆け抜けた、2頭の走破タイムは3分2秒4。これは従来の記録を0秒1更新するレコードタイムでもあった。

 レース後、田邊調教厩舎長はアスクビクターモアを所有する廣崎利洋オーナー(馬主名は廣崎利洋HD(株))とも喜びを分かち合ったという。

 「オーナーと喜び合えたことも感動しました。これから更に活躍できる馬だと思いますし、オーナーにまた、喜んでいただけるような活躍を見せてもらいたいです」と話す田邊調教厩舎長。次走はまだ未定だが、成長とともに走りの安定感に更に磨きがかかってきた感もあるだけに、再び廣崎オーナーを始めとする関係者に、笑顔をもたらすようなレースも期待できそうだ。