重賞ウィナーレポート

2022年10月01日 シリウスS G3

2022年10月01日 中京競馬場 晴 良 ダ 1900m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジュンライトボルト

プロフィール

生年月日
2017年04月27日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:24戦6勝
総収得賞金
154,279,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
スペシャルグルーヴ  by  スペシャルウィーク
馬主
河合 純二
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
石川 裕紀人

 開業して21年目。これまで3頭の日本ダービー馬を含むG1 16勝を含めて、重賞で54勝をあげてきた友道厩舎だが、その中にダートの重賞馬がいないのは意外とも言える。

 「育成時から調教の動きが目立っており、スピードの乗りも非常にいい馬でしたが、その頃はダート馬と言う印象は無かったですね」と話すのは、ジュンライトボルトの育成を手掛けた、ノーザンファーム空港の伊藤隆行厩舎長。馬体はまだ完成しきっていないとの印象こそあったというが、調教の動きの良さもあって、2歳の7月にデビュー。2戦目に初勝利をあげると、その年の暮れには朝日FS(G1)にも出走する。

 その後も芝で堅実なレースを続けていき、昨年のむらさき賞を勝利してオープン入り。だが、オープンの壁に阻まれたかのように、3戦続けて掲示板を外した時、陣営はダートへ戦いの矛先を向けていく。

 「芝で好走を続けていましたが、高いレベルで戦ってきた馬たちと比べると、トップスピードの違いは感じていました」と伊藤厩舎長は話す。初めてのダート戦となったジュライSには、ダート重賞を沸かせてきたような馬たちも出走していたが、ここでジュンライトボルトは、芝のレースで磨かれてきたスピードを生かして先行していくと2着に入着。続くBSN賞では見事に勝利をおさめる。

 「ジュライSの走りを見てダートでも適性があるというより、高い能力を持った馬は、適性を関係せずに走れるとも思いました」

 幾多の名馬を育ててきた伊藤厩舎長を驚かせたジュンライトボルトの走りであったが、「それを叶えたのは、この馬に関わってきた関係者のおかげ」だとも伊藤厩舎長は話す。

 「大きなトラブルが無く、ここまで順調にレースを使えてきたことが、ジュンライトボルトの可能性を広げてくれたと思います。それも大事に管理してくださった友道先生や厩舎の皆さん、また、フレッシュな状態で競馬場へと送り出してくれた、ノーザンファームしがらきスタッフのおかげです」

 ダートでは初の重賞直線となったシリウスS(G3)であるが、最後の直線で早めに先頭に躍り出ると、持ち前のスピードで後続を寄せ付けずに優勝。改めて適性の高さと能力の高さを証明してみせた。

 「友道厩舎の初の快挙に名前を残せたのは光栄です。レース内容的にも素晴らしかったと思いますし、もう一つ上のステップに進める馬だと確信しました」と話す伊藤厩舎長。この秋は育成馬たちが重賞を沸かす活躍を見せているが、「今後もジュンライトボルトのように怪我無く、しっかりと走ってくれる馬を送り出すのを念頭において、育成馬たちにアプローチしていきたいです」と気を引き締める。

 今後のジュンライトボルトの活躍については、「曾祖母にエアグルーヴの名前がある牝系に関わらせてもらえるのはホースマンとして光栄です。この牝系らしい成長力を示しているところに、勝利を重ねてきたことで、ジュンライトボルト自身に自信が満ち溢れてきた印象を受けます」と更なる活躍を期待していた。次走はチャンピオンズC(G1)を予定しているが、良血が開花した今、一気にG1まで突き抜けても不思議ではなさそうだ。