2022年08月07日 レパードS G3
優勝馬:カフジオクタゴン
プロフィール
- 生年月日
- 2019年03月08日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:8戦4勝
- 総収得賞金
- 102,636,000円
- 馬主
- 加藤 守
- 生産者
- レイクヴィラファーム (洞爺湖)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- C.ホー
レパードS(G3)が創設されたとき、浅はかな知識した持たない自分は「競馬のレース名にレパード(ヒョウ)?」などと思ったものだが、それが古代ローマの言い伝えで「ユニコーン」と密接な関係にあるとは思わなかった。
ユニコーンS(G3)と並び、3歳限定のダート重賞「レパードS(G3)」が8月7日、新潟競馬場で行われ、洞爺湖町のレイクヴィラファーム生産カフジオクタゴンが最後の直線で2着馬との激しい追い比べを制して優勝。重賞初挑戦で初勝利。デビューからの通算成績を8戦4勝2着2回とした。
その瞬間レイクヴィラファームの岩崎義久さんは牧場テレビで、一緒に働く仲間たちと一緒に見ていたそうだ。
「人気(7番人気)はあまりありませんでしたが、前走で古馬相手に楽勝していましたから期待してみていました。大きな馬なので自分のペースで走れる大外枠は良いと思っていましたし、ジョッキーが上手に乗ってくれたと思います。4コーナーでの手応えもよく、これならっと思いましたが最後は力が入りました。レイクヴィラファームとしては初めてのダート重賞。嬉しかったです」と相好を崩した。
カフジオクタゴンはセレクトセール1歳の出身馬。「(母の)メジロマリアンの仔は初仔のノーザンクリス(父ノヴェリスト)から全部セレクトセールのお世話になっています。お母さんも牝馬としては馬格に恵まれた馬でしたが、その仔たちは押し並べて大型馬。それが魅力でもあり、また評価いただいている部分だと思います」と購買者に感謝し、モーリスを配合した段階から、生まれてくる仔はきっと大きくなるだろうなと思っていましたが、やっぱり大きかったです。セールに上場させたときも馬格的には目立っていたと思います」と当時の印象を話してくれた。
曾祖母カンパナはメジロ牧場時代に輸入してきた繁殖牝馬で、メジロマックイーン産駒の祖母メジロサンドラは芝2500mの大阪-ハンブルクCに勝ち、芝3000mの万葉S2着。ほか日経新春杯(G2)3着、カブトヤマ記念(G3)3着など牡馬を相手に長距離重賞で活躍したスタミナ自慢の馬。母メジロマリアンは「レイクヴィラファーム唯一のメジロベイリー産駒」でJRA3勝馬。福島競馬場の織姫賞にも勝っている。
「ロマンだけで血を残すことはできませんので、こうして産駒が結果を出してくれることで血を残すことができます」と笑顔を広げ「今までデビューした馬すべてがJRAで勝ち上がっているように仔出しの良い繁殖牝馬ですし、今年生まれたアドマイヤマーズの仔も素晴らしいのですが、今年の当歳含め7頭連続の牡馬。贅沢かもしれませんが、そろそろ牝馬を生んでほしいですね」と苦笑い。それでも「このレパードS(G3)を勝ってくれたことで、今後カフジオクタゴンにとってはレースの選択肢が広がりましたし、モーリスにとっても、またレイクヴィラファームにとっても初めてのダート重賞。忘れられない1勝になりそうです。今後は出世レース勝ち馬として恥ずかしくない馬に育っていってほしいと思います」とエールを送っている。