2022年07月31日 クイーンS G3
優勝馬:テルツェット
プロフィール
- 生年月日
- 2017年04月20日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦7勝
- 総収得賞金
- 172,561,000円
- 母 (母父)
- ラッドルチェンド by Danehill Dancer(IRE)
- 馬主
- 有限会社シルク
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 和田 正一郎
- 騎手
- 池添 謙一
昨年に続く、クイーンS(G3)連覇を果たしたテルツェット。その快挙の陰には、ノーザンファーム空港D4厩舎スタッフの果たした役割も大きい。
「ヴィクトリアマイル(G1)の後から、牧場で調整を行ってきました。以前に牧場で調整していた頃よりも、古馬らしくなったというのか、体質も更にしっかりとしていました」とは橋口敦史厩舎長。牧場では順調に調整が行われていくと、函館競馬場へと入厩。その後の調整も順調に進み、クイーンS(G3)は2番人気の評価を受ける。
ローザノワールが先手を奪ったレースは、1000m通過が61秒2というスローな流れとなる中、テルツェットは中団からレースを進めていく。最後の直線では最内に入り、進路を失ったかのようにも見えたが、鞍上の池添謙一騎手は更に内側の柵沿いへと進路を向けると、前をいくローザノワールを交わしていき、最後は外から迫ったサトノセシルの追撃を、ハナ差だけ凌ぎきってみせた。
「小柄な馬ではありますが、あれだけ狭いところを割ってきた走りに驚かされました。池添騎手の好騎乗に加えて、テルツェットの気の強さも、この勝利に繋がったのかもしれません」(橋口厩舎長)
実はこのレースで2着に入ったサトノセシルもまた、牧場で管理を行ってきた馬だった。
「重賞で自分たちが手掛けてきた馬でのワンツーフィニッシュが嬉しかったですね。また、この日の新潟のアイビスSD(G3)に出走していたアヌラーダプラも育成馬でしたし、今後も育成馬たちには重賞といった大きなレースで活躍を見せて欲しいです」
レース後は再びノーザンファーム空港で調整が行われたテルツェット。重賞での実績は申し分ないだけに、秋競馬では悲願のG1制覇が目標となっていく。
「持ち前のスピードと勝負根性が発揮できるレース展開となるようなら、G1でもいいところはあると思います。年齢的にも今年の秋がラストチャンスになるだけに、いい結果を期待しています」と橋口厩舎長。小柄な身体に大きな闘志を秘めて、テルツェットはG1タイトルへとひた走る。