2022年07月24日 中京記念 G3
優勝馬:ベレヌス
プロフィール
- 生年月日
- 2017年03月06日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:21戦5勝
- 総収得賞金
- 138,823,000円
- 父
- タートルボウル(IRE)
- 母 (母父)
- カフヴァール by デュランダル
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 杉山 晴紀
- 騎手
- 西村 淳也
中京記念(G3)で初重賞制覇を果たしたベレヌス。逃げ切り勝ちを果たしたそのレースぶりを彷彿とさせるかのように「育成時から行きっぷりの良さが目立っていた馬だった」と、ノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長は教えてくれる。
「牧場では目立った治療歴が無かった程に順調に来ていた馬でした。その後、重賞で活躍を見せていく馬たちとも遜色ない動きを見せていましたが、まさか、5歳を迎えて重賞を制するとは思ってもみなかったですね」(木村厩舎長)
デビュー以来、一度もノーザンファーム早来には戻ってきていないというベレヌスであるが、中間の管理を任せられていたノーザンファームしがらきの育成主任からは高い評価を得ていた。
「こちらにいた頃は叩きつけるような走法からしても、ダート馬ではないかと思っていました。ただ、成長していくにつれてスピード感溢れる走りができるようになっただけでなく、その主任からは背中の良さも評価されていました」(木村厩舎長)
そのスピード能力の高さを遺憾なく発揮できたのが、スタートから他馬を引き離していく「逃げ」だった。オープン入り後は粘り込むようなレースも増えていき、前走の谷川岳Sで2着。そして、中京記念(G3)へと臨んでいった」
「調教でも好タイムが出ていましたし、小倉はコース実績もあっただけに、いいところはあるのではと思っていました」(木村厩舎長)
このメンバーでも果敢にハナを切っていったベレヌスは、1000m通過が59秒9という絶妙なタイムで、最終コーナーへと向かっていく。しかもこの日の小倉の芝コースは前が残る、逃げ馬には絶好の馬場。ゴール寸前でカテドラルが迫ってくるも、半馬身差凌ぎ切ってみせた。
「ノーザンファームしがらきのスタッフや杉山(晴紀)先生に厩舎スタッフの皆さん、何よりもこの馬を重賞勝利へと導いてくれた西村(淳也)騎手には感謝しかありません。西村騎手はレースの後、牧場へお祝いの品も送っていただきました。この場を借りてお礼を言わせていただきたいと思います」(木村厩舎長)
また、レースの後にはベレヌスの誕生に立ち会った、繁殖スタッフからもお祝いの電話が来たという。
「そのスタッフの子は、初勝利の時にもお礼の電話をもらいました。今回は涙声でしたが、それだけ喜んでくれているのは嬉しかったですし、今後も会員の皆さんやファンの皆さんの期待に応えるようなレースを見せて欲しいですね」と木村厩舎長。次走は秋競馬の開幕を飾る重賞の京成杯AH(G3)となったが、けれんみの無い逃げの向こうには、2つ目の重賞タイトルが待っている。