2022年03月20日 阪神大賞典 G2
優勝馬:ディープボンド
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月18日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:14戦4勝
- 総収得賞金
- 758,448,000円
- 馬主
- 前田 晋二
- 生産者
- 村田牧場 (新冠)
- 調教師
- 大久保 龍志
- 騎手
- 和田 竜二
天皇賞(春)(G1)へむけての重要な前哨戦「第70回阪神大賞典(G2)」が3月20日、阪神競馬場で行われ単勝1.2倍の圧倒的人気に支持されたディープボンドが早め先頭から押し切り勝ちを狙った5番人気のアイアンバローズをゴール前でねじ伏せるようにして先頭ゴールイン。昨年秋のフォワ賞(G2)に続く重賞勝利で通算成績は16戦5勝(重賞4勝)とした。ディープボンドは新冠町の村田牧場生産馬で、北海道市場セレクションセール取引馬。
3月中旬は生産牧場にとっては繁忙期。新型コロナ感染症も収束の気配を見せないことから、牧場テレビでの応援を決めたという村田牧場の村田洋幸さんだったが「大きな目標を前にしたレースですから、気楽な気持ちで見ようと思っていたのですが、1.2倍の単勝を見たら、なんだか落ち着かなくなってしまいました」とレース前の心境を話してくれた。
そして、発表された馬体重は前走の有馬記念(G1)からプラス8kgの510kg。ディープボンドとしてはデビュー以来最高体重となる数字だった。
「テレビの画面を通してみるディープボンドは重量感が出て、堂々としていたと思います。もちろん能力を発揮できる状態だとは思いましたが、休み明けでもあり、妙な緊張感を感じていました」と話してくれた。
そしてゲートが空き、中団に控えたディープボンドは内回りコースということもあって4角手前からスパートし、ゴール前では2着馬を余裕をもって交わしてゴールイン。2014年のゴールドシップ(同馬は2013年~15年で3連覇達成)以来の連覇を達成した。
「この馬のことを1番理解してくれている和田騎手らしい騎乗だったと思います。ペースがゆっくりだったのは見ていてわかりましたし、そのため『本当に届くのだろうか』とレース中はドキドキしていましたが、終わってみれば前哨戦としては理想的な勝ち方だったと思います」と騎手に感謝。「リアルタイムの競馬では落ち着いて見ることができませんでしたが、リプレイを見ると、1番人気の支持を受けた馬らしい走りを見せてくれたと思います」と照れくさそうに苦笑いを浮かべながら、感想を話してくれた。
そして、陣営からは予定通りに天皇賞(春)(G1)への挑戦が発表されている。昨年はレコード決着の中でコンマ1秒差2着。雪辱を期す1戦となる。
「今度は別路線から来る強い馬もいますし、競馬ですから何があるかはゴールするまでわかりません。しかし、阪神競馬場はディープボンドが得意とする舞台(4戦2勝2着2回)ですし、この馬をここまで育てていただいたたくさんの方々のためにも頑張ってほしいと思います」とエールを送っている。