2022年03月13日 フィリーズレビュー G2
優勝馬:サブライムアンセム
プロフィール
- 生年月日
- 2019年01月26日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦2勝
- 総収得賞金
- 94,118,000円
- 父
- ロードカナロア
- 母 (母父)
- パストフォリア by シンボリクリスエス(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 藤原 英昭
- 騎手
- 池添 謙一
初勝利をあげたのはデビューから6戦目。そして初勝利の勢いのままに臨んだフィリーズレビュー(G2)も優勝。一気に桜花賞(G1)路線へと名乗りをあげたのがサブライムアンセムだ。
「イヤリングスタッフからも期待馬と高い評価を受けていましたし、馬体の成長や調教の動きも良く、早い時期にデビューさせても問題ないだろうと思ってはいました」と話すのは、育成を手掛けたノーザンファーム空港の中川晃征厩舎長。ただ、入厩後は気性の難しさを出すようになり、勝ち上がるまでに時間を要することとなった。
「それでもレースを重ねるごとに確実に脚を使えるようにもなっていましたし、降着による勝ち上がりとなった3歳未勝利戦も、不利が無ければ突き抜けていたと思います」(中川厩舎長)
フィリーズレビュー(G2)は重賞の常連も名を連ねたレースとなったが、サブライムアンセムは2番人気という高い支持を集める。
「自分も勝ち負けのレースができると思っていました」と中川厩舎長も期待をしていたフィリーズレビュー(G2)で、サブライムアンセムは後方からレースを進めていくと、最後の直線では最内に進路を取り、そこから末脚を繰り出していく。
「藤原先生も100点満点と話したような、好騎乗を池添騎手が見せてくれました。この馬自身、脚を溜めながら走れるようになっていたのは、藤原先生や厩舎の皆さんの「厩舎力」なのでしょうし、レースを使いながら重賞で結果を出してくれるあたりは、さすがだなと思いました」(中川厩舎長)
次走は桜花賞(G1)への出走を表明。まだメンバーは強くなるものの、レベルが高くなり、速い流れとなるレースの方がサブライムアンセムには合っていると中川厩舎長は話す。
「勝ちきれなかったレースを見てもスピードがあって、行きたがるばかりに末脚を使いきれなかった印象も受けます。桜花賞(G1)は毎年速い流れとなっていますし、切れ味ではトップクラスの馬たちとも互角だと思っているだけに、展開次第ではチャンスがあると期待をしています」(中川厩舎長)
ちなみに桜花賞(G1)には同じく育成馬のラズベリームースも出走。その他にもチューリップ賞(G2)を勝ったナミュールなど、ノーザンファーム空港育成馬たちも人気を集めそうだ。
「やはり、クラシックレースに育成馬を送り出すと出さないとでは気持ちが違います。ラズベリームースも育成時から期待をしてきた馬ですし、ノーザンファーム全体としてもクラシックに向けて、楽しみな馬が揃ってきただけに、何とかいい結果を残してもらいたいですね」と中川厩舎長。先の大阪杯(G1)でもノーザンファーム生産馬が1着から4着までを独占したが、この桜花賞(G1)でもその可能性は充分にあるどころか、サブライムアンセムがその末脚で一気に世代の頂点に立ってしまうのかもしれない。