重賞ウィナーレポート

2022年01月16日 日経新春杯 G2

2022年01月16日 中京競馬場 晴 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヨーホーレイク

プロフィール

生年月日
2018年03月19日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
191,359,000円
ディープインパクト
母 (母父)
クロウキャニオン  by  フレンチデピュティ(USA)
馬主
金子真人ホールディングス (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
川田 将雅
  • 毎年のように、重賞馬を手掛けている
    毎年のように、重賞馬を手掛けている
  • 牧場周辺にも雪が降り積もっている
    牧場周辺にも雪が降り積もっている

 ヨーホーレイクの育成を手掛けた、ノーザンファーム空港の樋口政春厩舎長に話を聞くと、開口一番で、「初めてこの厩舎に来た頃から、いい馬体をしているなあと思いましたし、その後の調教での動きも含めていい馬でしたよ」との言葉が返ってくる。母クロウキャニオンはこれまでにボレアス(レパードS(G3))、カミノタサハラ(弥生賞(G2))などの重賞馬を送り出してきただけでなく、その兄弟たちも早い時期から重賞で活躍してきた名牝。その兄弟たちと同等以上の可能性を、ヨーホーレイクは育成時から感じさせていた。

 「動きの良さの中には柔らかさもあり、このまま順調に進めていけたのならば、2歳戦から結果を残してくれて、次の年のクラシック戦線も沸かせてくれる馬になると思っていました」

 その樋口厩舎長の言葉通りに2歳新馬戦、紫菊賞を勝利したヨーホーレイクは、初めての重賞挑戦となったホープフルS(G1)でも3着に入着。樋口厩舎長の期待通りに、次の年のクラシック戦線での活躍を期待させたものの、きさらぎ賞(G3)では勝ったラーゴムとクビ差の2着。皐月賞(G1)は5着、ダービー(G1)は7着と春のクラシックシーズンでは結果を残せなかった。

 しかも、秋の飛躍を目指すはずだった神戸新聞杯(G2)を、目の外傷で回避。だが、ここで無理をせずに休養にあてたことが、更なる成長へと繋がっていく。

 「この重賞勝利は、長期間に渡って管理をしてくれた、ノーザンファームしがらきのスタッフのおかげだと思います。そして、友道先生や厩舎の皆さんも、休養明けにも関わらず、いい状態でレースに臨ませてくれました」

 日本ダービー(G1)以来、7か月半ぶりのレースとなったにも関わらず、ヨーホーレイクの能力を信じるファンは、3番人気と言う高い支持を与えた。その期待に応えるかのように、同世代の重賞2勝馬であるステラヴェローチェをゴール前で交わして重賞初制覇。レベルの高いとされる4歳世代の新興勢力として名乗りをあげた。

 「中間の様子も良かったですし、レース前から期待をしていました。レースぶりもパワーアップしているようでしたし、4コーナーを過ぎてからの手ごたえも良かったので、その時に勝てるのではと思いました」

 次走は大阪杯(G1)を予定しているが、「育成時から折り合いの心配も無かったので、距離対応の心配はしていません」と話す樋口厩舎長。このレースには昨年のJRA年度代表馬に輝いた、エフフォーリアといったG1馬たちも出走を表明しているが、秘めた潜在能力が、存分に発揮できるようになった今、一気に世代どころか、中央競馬の頂点に立ってしまうのかもしれない。