重賞ウィナーレポート

2021年10月02日 シリウスS G3

2021年10月02日 中京競馬場 晴 良 ダ 1900m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サンライズホープ

プロフィール

生年月日
2017年03月29日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:14戦6勝
総収得賞金
181,393,000円
マジェスティックウォリアー(USA)
母 (母父)
オーパスクイーン  by  スペシャルウィーク
馬主
松岡 隆雄
生産者
ヤナガワ牧場 (門別)
調教師
羽月 友彦
騎手
幸 英明
  • ヤナガワ牧場
    ヤナガワ牧場
  • サンライズホープも巣立っていった厩舎
    サンライズホープも巣立っていった厩舎
  • 大きな栗の木がトレードマークの放牧地
    大きな栗の木がトレードマークの放牧地

 秋一連のダート・チャンピオンシップ競走を目指す馬たちによる「第25回シリウスS(G3)」が10月2日に中京競馬場で行われ、日高町のヤナガワ牧場生産サンライズホープが好位追走から直線入り口で先頭に立ち、そのままゴールまで先頭を守り切って、JRA重賞3度目の挑戦で初勝利。通算成績を14戦6勝としている。ヤナガワ牧場生産馬の重賞勝利は、今年の帝王賞(優勝馬テーオーケインズ)以来で、今年3勝目となった。

 北海道を含むすべての都道府県に発令されていた緊急事態宣言が、9月30日をもって解除されたとはいえ、まだまだ予断を許さない状況が続いており、同牧場の梁川正普社長は、牧場テレビでの応援だったという。レースの前は「今年に入ってから3勝クラス、そしてオープン特別を連勝してきましたし、ブリンカーを初装着した三宮Sの勝ち方からこのクラスでも戦えるだけの能力は持っているだろうと思っていました」と発走時間を楽しみにしていたそうだが、逃げ、先行馬の宿命で「半信半疑での応援だった」そうだ。

 レースはリアンヴェリテと3歳馬ゴッドセレクションが引っ張る展開。揉まれないように外目3番手でレースを進めたサンライズホープは、インで粘るブルベアイリーデを競り落とし、外から強襲したウェスタールンドの追撃を頭差抑えて先頭ゴールインを果たしている。

 「羽月友彦調教師がいろいろ工夫してくださっていましたし、この馬のことをよく知る幸騎手が上手にリードしてくれたと思います。いつも言うことですが、競馬はゴールするまで分かりませんので、なんとかゴールまで粘ってほしいと願っていました。最後の直線は本当に長く感じましたが、この馬に期待してくださっている方々のためにもよかったです」と嬉しそうにレースを振りかえり「これからは、もっと強い馬との戦いになると思いますが、ケガや病気をすることなく、息の長い活躍を期待したい」とエールを送っている。

 母オーパスクイーンはJRA 3勝馬。500キロを超える雄大な馬格から繰り出すパワーあふれるスピードを武器にダート中距離で活躍した。

 「オーパスクイーンは毎年配合種牡馬を変えていますが、自身によく似た大型馬を生む傾向がある繁殖牝馬で、今年生まれたエピファネイアの牡馬も大きくて、バランスの良い馬です。牧場時代のサンライズホープは兄姉の中ではもっとも雄大な馬格の持ち主で、放牧されているときから目立つ1頭でした」と話し「これからも、オーパスクイーンに合うような種牡馬を選んで配合していきたいですし、こうしてまた重賞戦線で活躍できるような馬を送り出してほしい」と願っている。