2021年09月26日 神戸新聞杯 G2
優勝馬:ステラヴェローチェ
プロフィール
- 生年月日
- 2018年02月19日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦3勝
- 総収得賞金
- 375,632,000円
- 馬主
- 大野 剛嗣
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 須貝 尚介
- 騎手
- 吉田 隼人
皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)ともに3着に入着。この世代でもトップクラスの能力を証明してきたステラヴェローチェは、日本ダービー(G1)の後、育成先であるノーザンファーム早来へと戻ってきた。
「こちらには6月5日に到着しています。ダービー(G1)はデビュー時の体重と一緒(488㎏)となったように、かなり仕上げての競馬となりましたが、その反動やクラシックを戦ってきたダメージも感じられませんでした」とはノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長。ウォーキングマシンやトレッドミルでの調整を挟んで以降は、乗り運動も再開されたものの、「減っていた馬体重を戻すのには苦労した」とも話す。
「じわじわ増えていったという感じでした。こちらから送り出した時には518㎏になっていたのですが、見た目にも一回り大きくなったような印象も受けました」(木村厩舎長)
神戸新聞杯(G2)の追いきりでは、栗東の坂路コースで自己ベストのタイムを記録。入厩後の過程をチェックし続けていた木村厩舎長にとっても、好走を期待させる内容となったが、その好調ぶりを更に後押ししてくれたのが、レース当日の天気だった。
朝から降り続いた雨はレースの時間を迎えても止む気配が無く、不良馬場でのレースとなったが、ステラヴェローチェにとっては、サウジアラビアRC(G3)で勝利していたように、むしろ得意としている条件でもあった。
「馬場と天気がステラヴェローチェの味方をしてくれました。それでも内を回って伸びてきた脚色は強いの一言でしたし、牧場で過ごした後での休み明け初戦を勝ってくれたのは、スタッフのモチベーションも上がる勝利となりました」(木村厩舎長)
ゴール前、ダービー馬のシャフリヤールといった有力馬が伸び悩む中をステラヴェローチェは、馬力の違いとばかりにゴール板へと迫っていく。2着のレッドジェネシスとは半馬身差ながら、その脚色は距離が伸びていたとするのなら、更に後続との差を離していったに違いない。
次走は菊花賞(G1)を予定。「距離の不安は無い」と話す木村厩舎長ではあるが、「それでもまだ、成長の余地がかなり残っている」とも話す。
「まだ緩さも抜けきっていませんし、気性的にもまだ子供っぽさが残っていました。それでも体質的にはタフだと思いますし、そこに成長力が伴ってくるとも思うので、菊花賞(G1)はまだいいレースを見せてくれると思います」(木村厩舎長)
菊花賞(G1)は同じ父であるバゴ産駒のビッグウィークも勝利をしている舞台。血統的な裏付けもある上に、もし、菊花賞(G1)当日も雨が降ったのならば、ステラヴェローチェの勝利は盤石ともなるのだろう。