2021年08月22日 札幌記念 G2
優勝馬:ソダシ
プロフィール
- 生年月日
- 2018年03月08日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/白毛
- 戦績
- 国内:7戦6勝
- 総収得賞金
- 629,234,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 須貝 尚介
- 騎手
- 吉田 隼人
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場者を制限しての開催となった今年の札幌記念(G2)であるが、1,362の座席数に対して、申し込みの数はなんと1万7,514人にも上った。
それも「スーパーG2」と呼ばれるほどの豪華なメンバーもさることながら、やはり、白毛馬として数々の偉業を成し遂げてきた、ソダシの姿を一目見たいと思ったファンも多かったに違いない。
この夏、ソダシはデビューまでの管理を行われてきた、ノーザンファーム空港で調整が行われてきた。
「オークス(G1)の後に牧場へと戻ってきました。多少の馬体減こそあったものの、2週間程マシンといった調整を行ってきたことで、身体の張りも戻ってきました。大概の馬は一度、楽をさせると緩みが出てくるのですが、ソダシに関してはそれが全く見られず、常にいい張りが見て取れました」と話すのはノーザンファーム空港の窪田淳調教主任。その後、入厩に向けての調教も順調そのもので、日に日に動きが良くなっていくような印象も覚えたとも話す。
「いい状態で競馬場に送り出せたと思います。今回は古馬と初めての対戦となることや、ラヴズオンリーユーといった強いメンバーも揃っていましたが、52㎏の斤量を生かせるレースができたのならば、勝負になるのではとも思っていました」
距離が2400mに伸びただけでなく、他の出走馬からも執拗なマークがされていたオークス(G1)こそ8着に敗れているが、2歳時の札幌2歳S(G3)では芝1800mの距離で勝ちきっている。
「札幌記念(G2)はそこから一ハロン距離が伸びましたが、その時と同じように積極的なレースができれば押し切れると思ってました」と窪田調教主任は話すが、まさに札幌2歳S(G3)を彷彿とさせるように早めに先頭に立ったソダシは、ラヴズオンリーユーの追撃も振り切って優勝。3歳牝馬による札幌記念(G2)勝利は、2014年(ハープスター)以来となる史上3頭目となっただけでなく、クロフネ産駒としても初めての芝2000mでの重賞勝ち馬となった。
「改めて強い馬だと思いました。このメンバーを相手に、これだけのレースをできたことは、今後の選択肢も広がってきますし、秋競馬がますます楽しみになってきました」と話す窪田調教主任であるが、その楽しみを更に増幅させてくれそうなのが、ソダシと同じ育成厩舎で管理されてきた、アカイトリノムスメの存在である。オークス(G1)では差の無い2着に来ている能力の高さや、母アパパネ譲り言える成長力も相成ってくれば、秋華賞(G1)での初戴冠も充分に考えられる。
「秋華賞(G1)では2頭でワンツーフィニッシュをしてくれたら最高ですね。2頭共にその後の成長や活躍も楽しみになるだけに、まずは無事にレースを迎えてもらいたいです」と窪田調教主任。秋華賞(G1)では「赤と白」の対決から目が離せない。