2021年06月27日 宝塚記念 G1
優勝馬:クロノジェネシス
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月06日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:14戦8勝
- 総収得賞金
- 1,101,714,000円
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 斉藤 崇史
- 騎手
- C.ルメール
ゴールドシップ以来、史上2頭目となる宝塚記念(G1)を連覇。そして、有馬記念(G1)を含めたグランプリを、牝馬としては初めて3連覇を果たしたクロノジェネシス。その強さに管理をしてきたノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長は、「ファン投票だけでなく、レースでも一番人気にしてもらえたのは光栄なことでしたし、その期待に応えるような成績を残せたことにホッとしています」と笑顔を浮かべる。ただ、野崎厩舎の育成馬とグランプリは密接な関係があり、2019年にもリスグラシューが宝塚記念(G1)と有馬記念(G1)を優勝。これでグランプリレースは5連覇となった。
「たまたま優れた能力を持った馬たちを管理させていただいただけだと思いますし、むしろ、この2頭に携わってきた厩舎関係者の皆さんや、ノーザンファームしがらきのスタッフに感謝するだけです」(野崎厩舎長)
今年3月にはドバイシーマクラシック(G1)にも出走。2着に敗れたとは言えども、よく頑張ってくれたとレースを振り返る。
「帰国後のレポートでは回復に時間を要した印象もありましたが、ノーザンファームしがらきのスタッフや厩舎の皆さんが、いい状態で調整してくれたと思います。状態面では全く心配はしていませんでした」(野崎厩舎長)
この宝塚記念(G1)でクロノジェネシスに続く2番人気を集めていたのは、無傷の6連勝で大阪杯(G1)を制したレイパパレ。好スタートから2番手に付けたレイパパレに対し、クロノジェネシスは4番手からマークするような形でレースを進めていく。
「スタートが良かったこともありますが、ああいったレースは想像していませんでした。それでもいいリズムで走れていましたし、レースの途中からは、これなら大丈夫だろうと安心して見ていられました」(野崎厩舎長)
残り1ハロンを過ぎたあたりで追い出されたクロノジェネシスは、前を行くユニコーンライオンとレイパパレを難なく交わし、一気に先頭へと躍り出る。そのまま2頭との差を広げていき、逃げ粘ったユニコーンライオンとは2馬身半差を付けてのゴール。コース適性もあったとはいえども、稍重で突き抜けた昨年とは対照的なそのレース内容は、「グランプリの女王」と呼ぶに相応しい強さだった。
レースの後、所属するサンデーサラブレッドクラブからは、今年の凱旋門賞(G1)参戦を表明。現在は日本競馬の悲願に向けて、ノーザンファームしがらきで調整が行われている。
「この仕事をしていて凱旋門賞(G1)は夢であり、そして目指す舞台でもありました。そのレースに育成馬が出走するのは、正直、実感が湧きませんが、血統的にも適性はありそうですし、いい状態で臨んでもらいたいと思います」(野崎厩舎長)
クロノジェネシスの父であるバゴは、第83回、2004年の凱旋門賞(G1)勝ち馬。凱旋門賞(G1)の歴史上、史上7頭目となる親子制覇、そして、日本生産馬としては初めての優勝を目指して、クロノジェネシスは充実の夏を迎えている。