重賞ウィナーレポート

2019年02月24日 中山記念 G2

2019年02月24日 中山競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウインブライト

プロフィール

生年月日
2014年05月12日 05歳
性別/毛色
牡/芦毛
戦績
国内:17戦7勝
総収得賞金
299,523,000円
ステイゴールド
母 (母父)
サマーエタニティ  by  アドマイヤコジーン
馬主
(株) ウイン
生産者
コスモヴューファーム (新冠)
調教師
畠山 吉宏
騎手
松岡 正海

 ヴィクトワールピサやジャスタウェイ、そしてネオリアリズムなど海外へ挑戦する馬がステップレースへと選ぶケースが多くなっている中山記念(G2)が2月24日、中山競馬場で行われた。ホッカイドウ競馬から挑戦してきたハッピーグリン含む11頭中5頭がG1優勝馬というレベルの高い1戦。

 制したのは新冠町コスモヴューファーム生産5番人気ウインブライトだった。昨年に引き続き中山記念(G2)2連覇で、5歳となった今年は中山金杯(G3)に続く重賞2連勝。この勝利で通算成績を17戦7勝(重賞5勝)とした。

 牧場のテレビでスタッフとともにレースを見守っていたのは同ファームの山口昌之マネージャー。レースの前はパワーアップした馬体に頼もしさを感じていたという。「昨秋のマイルチャンピオンシップ(G1)のあと、しっかり乗り込まれて挑んだ中山金杯(G3)がプラス12kgの馬体重で強い競馬をしてくれました。今回はさらに引き締まった馬体でのプラス体重。

 今回はテレビの画面を通してでしたが、パドックを周回する歩様からも調子のよさは伝わってきました。強力なメンバーが相手で、人気はあまりなかったですが、良い勝負をしてくれると信じていました」とレース前の胸のうちを話してくれた。

 そしてウインブライトは、その期待に応えるように完璧な勝利を収める。「元々古馬になってからの馬だと思っていましたが、その期待どおりに成長してくれたと思います」と荒れた馬場の中、自己最速タイの上がりタイムを記録した愛馬を満足そうに称えた。

 「派手な勝ち方ではありませんでしたが、良いポジションをキープして、前を行くラッキーライラックを捕らえて、ステルヴィオの追い込みを退けるあたりの勝負強さがこの馬の持ち味だと思います、育成時代も抜群の時計は出さなかった馬ですが、2本目の坂路でじわじわと伸びてくる、そんなタイプの馬でした。個人的には阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着の全姉ウインファビラス以上の期待をかけていた馬。こうして結果を出してくれたことが嬉しいです」と育成時代の思い出を混ぜながら、話してくれた。

 この勝利で中山競馬場は8戦して5勝2着2回。中山競馬場1800mというコースに限れば4戦4勝となった。そして重賞競走は5勝目。悲願のG1獲りへ、次走は香港で行われるG1競走港「クリーンエリザベス二世カップ(G1)」への登録を済ませている。

 「G1競走は簡単に勝てるとは思っていませんが、本格化したこの馬がどれくらいやれるのか期待も込めて応援したいと思います」とエールを送っている。