重賞ウイナーレポート

2014年06月15日 マーメイドS G3

2014年06月15日 阪神競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ディアデラマドレ

プロフィール

生年月日
2010年02月22日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:9戦4勝
総収得賞金
188,221,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
ディアデラノビア by サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
角居 勝彦
騎手
藤岡 康太

 デビュー前、デビュー戦の後、そしてエリザベス女王杯(G1)の後。ディアデラマドレはノーザンファーム早来の日下厩舎で多くの時間を過ごし、そして逞しく成長していった。

 「血統だけでなく、調教の動きも目を引くものがあり、デビュー前からクラシックへの期待をかけられるような馬でした」とは日下和博厩舎長。母はフローラS(G2)など重賞3勝をあげたディアデラノビア。その2番仔として生まれたディアデラマドレは、キャロットクラブの募集馬としてラインナップされることとなったが、その年の募集馬でも一二を争う人気を集めた。

 デビュー戦でも単勝1.6倍という高い評価を集め、その期待に応える勝利。来年のクラシックに向けて順調な滑り出しを見せたかに思えたが、このレースの後、左前脚の骨折が判明する。

 「牧場に戻ってきた時は、春は無理でもなんとか秋のクラシック戦線には乗せてあげようとの思いがありました。それでも復帰後、2勝目をあげるまで時間を要したように、まだ競走馬として成長しきってはいなかったのでしょう」(日下氏)

 それでも500万下、1000万下の堀川特別を連勝したディアデラマドレは、エリザベス女王杯(G1)に出走。9着に敗れるも上がり3ハロンではメンバー中2位となる34秒2の脚を使い、重賞でも十分に戦えることを証明した矢先、再び左前の球節に骨折が判明。2度目の休養を余儀なくされてしまう。

 「ただ小さな骨片が飛んだ程度の骨折であり、大事を取っての手術ということでした。手術後の調整も順調に進み、具体的な復帰のローテーションも立てることができました」(日下厩舎長)

 そのローテーションとは牝馬限定の1600万下のパールSでの復帰であり、そしてマーメイドS(G3)への出走。重賞出走のためには勝利が求められたレースとなったが、ディアデラマドレは、頭差勝利を逃してしまう。しかし、マーメイドS(G3)はフルゲート16頭に15頭しか出走登録が無く、結果的に予定通りのローテーションを歩むことができた。

 「2歳時、そしてデビュー後の休養よりも一回り、いや二回りも馬が大きくなり、動きもしっかりとしてきたような印象がありました。何よりもそれまで見られていたイレ込みが解消されたことで、これまで以上に安定した能力を発揮できるようになったと思います」(日下厩舎長)

 2着に敗れたパールSではあったが、休み明けのレースで33秒台の上がりを見せたことからも、このマーメイドS(G3)では更に状態が上向いていることをファンも疑って無かった。蓋を開けてみると、重賞勝ち馬を向こうに回しての1番人気。53キロという軽ハンデも味方し、中団から一気に突き抜ける。

 このレースの後は三度、日下厩舎に戻ってくることとなったディアデラマドレ。この後はクイーンS(G3)への出走を目指すことになる。

 「マーメイドS(G3)のレースからも成長した姿を証明してくれましたし、クイーンS(G3)もいい状態で送り出してあげたいです」と日下厩舎長。今回はレースに向けての調整ということになったディアデラマドレだが、日下厩舎で様々なことを学び、そして更に成長していくはず。日下厩舎長が「今年の目標ですね」と語るエリザベス女王杯(G1)では、止まる事を知らない成長力で、昨年の雪辱を果たすどころか、G1制覇も十分に考えられそうだ。