重賞ウィナーレポート

2013年06月09日 マーメイドS G3

2013年06月09日 阪神競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マルセリーナ

プロフィール

生年月日
2008年02月17日 05歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:18戦4勝
総収得賞金
269,385,000円
ディープインパクト
母 (母父)
マルバイユ(IRE)  by  Marju(IRE)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
松田 博資
騎手
川田 将雅

 マーメイドS(G3)を優勝したマルセリーナ。この2年ぶりとなる勝利を、桜花賞馬の復活と見る人は多いだろう。ただ、幼少期からその成長を見守ってきた社台ファームのスタッフや吉田哲哉氏にとっては、必然というべき勝利でもあった。

 「育成期から体の柔軟性は秀逸でした。今でも思い返すことですが、デビュー前の調教期に首を左側に回して、左のお尻を掻いているうちに、さらに体を伸ばして右のお尻を掻いている姿を見たことがあります」

 吉田氏はそんな姿をする馬を見たことが無いわけではない。ただそれは、当歳時などまだ筋肉が付ききっておらず、可動域も広い馬にあり得るだけであり、競走馬として完成へと向かっている2歳馬がそれほど柔らかい動きをするとは思ってもみなかった。

 「父にディープインパクトを持つ良血馬ですし、桜花賞(G1)の際にも『他の馬とはどこか違っていましたか?』とも聞かれたことがありますが、調教の動きよりも何よりも、まるで猫のような柔軟性でした」(吉田氏)

 このマーメイドS(G3)では、ゴール前で前を行く同じ社台ファーム生産馬のアグネスワルツを捕らえる形で勝利。柔軟性のある動きに加えて、秋華賞(G1)以来となる芝2000mで折り合いの付いたレースを見せたことからも、今後は古牝馬重賞戦線の主役となっていく姿も想像できる。

 「時にはファンの皆様の人気に応えられないレースも続きましたが、それでも怪我もなく丈夫に使えるのはこの柔軟性と、そして何よりも所属する松田博資厩舎の皆さんの献身的なケアのおかげだと思っています。本当に嬉しい勝利でした」(吉田氏)

 次走はまだ決まっていないが、桜花賞(G1)で勝利したマイル路線に進むにしろ、今回のマーメイドS(G3)のような芝の中距離にしろ、賞金面の加算によってレース選択がたやすくなったこともあり、よりベストな状態でベストなレースに臨むこととなりそうだ。