重賞ウィナーレポート

2011年04月10日 桜花賞 G1

2011年04月10日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マルセリーナ

プロフィール

生年月日
2008年02月17日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:4戦3勝
総収得賞金
269,385,000円
ディープインパクト
母 (母父)
マルバイユ(IRE)  by  Marju(IRE)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
松田 博資
騎手
安藤 勝己

 ちょうど、デビュー前の2歳馬の取材を行っていた一年前、牧場スタッフから、「動きの良さだけでなく、自分の尻尾をかじれるほどに体の柔らかい馬」と言われていたのが、当時はマルバイユの09と呼ばれていたマルセリーナだった。だが、好事魔多しとでもいうのか、デビュー前の調整中に両膝に外傷を追ってデビューが大幅に遅れただけでなく、一時は競走馬となることすら危ぶまれた。

 「治療期間中は人間を心から信頼してくれて、本当に辛抱強く耐えてくれました。それだけにデビュー勝ちしてくれたときの安堵感は、今までに味わったことのないものでした」と社台ファームのマネージャーで、獣医としても診療に携わってきた池田充氏は当時を振り返る。

 デビュー前だけでなく、当歳時から目立った馬体をしていたマルセリーナは、常にいいコンディションで調整を続けられ、騎乗調教を開始した以降も、誰の目からしても素晴らしい馬との認識を持つようになっていた。

 メイクデビューを勝利した後、いきなりの重賞挑戦となったシンザン記念(G3)では、牡馬を相手に3着に入り、続くエルフィンSでは好位から抜け出す安定したレースぶりで見事勝利。桜花賞(G1)では重賞勝ち馬などを向こうに回して、2番人気の支持を集めてみせた。

 「桜花賞(G1)は苦しい展開となりましたが、マルセリーナ自身の我慢強さと勝負根性ならば、どこでも割って来れると信じていました。それにしても圧巻の末脚、ケタ違いの瞬発力でしたね」(池田マネージャー)

 怪我で休養した時間も、マルセリーナにとっては無駄では無かったのだろう。治療中に我慢強さを養い、そしてデビューまでの再調整では、直線で末脚を爆発させられるほどの体力を備えることができたのだから。

 「やはり、クラシックを勝利するというのは最高の気分ですし、会員の方々や厩舎スタッフの皆さん、そして応援していただいたファンの方々に、改めてありがとうございますと伝えたいですね」と池田マネージャー。次にマルセリーナが目指すのは、勿論、牝馬二冠目となるオークス(G1)。それでいながらまだデビューしか4戦しか戦っていないマルセリーナは、次にどれほどのレースを見せてくれるのか、楽しみでならない。